解説
現代アメリカの急激な社会変化の中で、繁栄に背を向けるアメリカ人の生態を中心に二年間を費やして収録したドキュメンタリー。製作は「続世界猟奇地帯」のルチアーノ・マルティーノ、監督・原案・脚本は「砂漠の戦場 エル・アラメン」のセルジオ・マルティーノ、撮影は「殺しはドルで払え」のフロリアーノ・トレンケル、音楽はブルーノ・ニコライ、編集はミッチェル・マッシモ・タランティーニがそれぞれ担当。日本語版解説は小沢栄太郎。イーストマンカラー、クロモスコープ。
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ユーザーレビュー
「裸と猟奇の世界」のストーリー
◇月ロケット発射--アポロ12号が繁栄を象徴するかのようにケープ・ケネディ基地より発射。◇「人種のルツボ」であり、アメリカの矛盾を反映する都市ニューヨーク--バワリー街の浮浪者たちを中心に。◇サンフランシスコのロック・フェスティバル--全国から五十万人のヒッピーが集まり、死者五人、三人の子供が生まれた。◇アメリカン・フットボールとホモ映画--アメリカの男らしいスーパーマンは何処?◇ダラス--J・F・ケネディ大統領暗殺の地は、あの日と同じ陽光に輝いている。◇「プレイボーイ」本社--シカゴにある出版社はゼイ沢な建物の中で、編集スタッフは美女に囲まれて仕事の能率を上げる。◇ブラック・マジックとポランスキー邸--カリフォルニアに拡がるアフリカの原始宗教と、ハリウッドのビバリー・ヒルズのヒッピー達の惨殺事件の跡。◇インディアン達--ユタ、コロラドの砂漠で生活するかつての原住民。その石の家には電灯も便所もない。◇ラスベガス--砂漠の歓楽都市。その饗宴のさまと、無一文になった者が絶望して、砂漠に向って歩き出す。◇アメリカ南部とブラック・パンサー--南部の人種差別の現状と急進黒人団体の動き。◇死体化粧--T・リチャードソンの「ラブド・ワン」で描かれたごとく、死にぎわを飾る死体。◇室内オートバイ・レース--期待と興奮のルツボ。◇インディアンの島--終身犯の刑務所として有名なサンフランシスコのアルカトラス島は、彼等により占領されている。◇反戦運動とその弾圧及びベトナム帰休兵--アメリカの矛盾の最たる現況。◇自由の女神--玄関口に立つ女神はこの矛盾の大陸に何を考えるか?
「裸と猟奇の世界」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「裸と猟奇の世界」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1970 |
製作会社 | デボン・フィルム |
配給 | 松竹 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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