解説
グアルティエコ・ヤコペッティ、ルネ・クレマンの原案により、レオ・ベンヴェヌーティ、ピエロ・デ・ベルナルディが脚色した。監督は「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン。撮影はアンリ・ドカエ、音楽はアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノが担当。出演は、「太陽がいっぱい」のアラン・ドロン、新人バーバラ・ラス、ジーノ・チェルヴィ、リナ・モレリなど。黒白・リアリスコープ。
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ユーザーレビュー
「生きる歓び」のストーリー
除隊になっても何のあてもない孤児のユリス(アラン・ドロン)と仲間のツリドは、途方にくれて街をさまよっていた。そのうち、「黒シャツ党」の党員募集のビラを見た二人は、何も知らずに入党した。ファシスト団体である黒シャツ党での最初の仕事は、ローマ中の反ファシストのアジトをさぐることだった。ところが最初の日、ユリスは調べに行った印刷屋で、その店の主人(ジーノ・チェルヴィ)に店を手伝ってくれと頼まれた。条件がいいのと、かわいい娘フランカ(バーバラ・ラス)がいるのが気に入ったユリスは承知した。この一家はアナキストでフランカさえもそれをほこりとしていた。ユリスはフランカに夢中になったが彼女は冷たい。思いあまった彼は、フランカの気をひこうと、にわかテロリストになりすました。案の定、フランカはユリスを尊敬と憧れの眼で見はじめた。それもその筈、ユリスはテロリストの英雄カンポサントだと名乗りをあげたのだ。だが、それなら英雄らしいことをしなければならない。すっかりユリスをカンポサントだと信じこんでいるフランカの手前、いやいやながらユリスはテロリストらしきことをやりはじめた。そんな時、ユリスは本物のテロリストが爆弾をしかけるという事件に出くわした。罪のない人まで犠牲になろうとしているのを知ったユリスは、フランカの信頼を失うことも承知で、テロリストの計画をぶちこわすことに懸命になった。一方、フランカはユリスがにせのテロリストだったと知りショックを受けた。が、敢然と人々の危険をすくったユリスに、フランカは改めて心をゆすられるのだった。もう、テロリストでなくてもいい。二人はいつまでも抱き合うのだった。
「生きる歓び」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「生きる歓び」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1960 |
公開年月日 | 1962年5月23日 |
製作会社 | フランシネックス |
配給 | 東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/シネスコ |
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