解説
「チラノの接吻」「新ハムレット」「権衡の女神」等と同じくカルミネ・ガローネ氏が自作の台本により監督したもので主役は上記三映画出演のソアヴァ・ガローネ夫人が演じ、相手役は「鉄路の白薔薇」出演のガブリエル・ド・グラヴォンヌ氏と「紅恋の渦巻」「伏兵」「十字軍」等出演のエミリオ・ギオネ氏で、イタリア統一戦役に材を採ったロマンスである。無声。
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ユーザーレビュー
「愛国の騎士(1923)」のストーリー
十九世紀の中葉イタリア統一の機運漸く熟する頃南イタリアのカラブリア地方の小村にモンテキアロという旧家があった。その姫君グラツィアは乳兄弟である貧しいジョヴァンニ・アルテュニと相想う仲であった。しかしフランスのブルボン王朝の首臣だったサンタフェ公爵からの結婚の申込を姫の兄が一存で承諾した為め姫は愛なき結婚をしなければならなぬ破目に陥った。のみならずイタリア統一を冀う青年達は捕縛されるに至ったので姫は愛人に斯くと告げた。ジョヴァンニは縁ある山賊パスカレ・ノトの許に身を隠した。姫と公爵との結婚式の夜ジョヴァンニは警護騎馬隊の伍に紛れ入り火を放って混乱させ姫を奪って逃れた。姫を尼寺に托して彼は心置きなく国事に奔走した。運拙なく捕らえられ死刑を宣告しされた時、姫は彼の命を救う条件の下に公爵と結婚した。しかし姫は決して肌身を許さなかった。追放の身となったジョヴァニンが故国に別れようとした時ガリバルディの義軍がカラブリアに上陸したとの報に接し、彼は其の先鋒の一兵となった。サンタフェ公爵等はナポリに拠ってガリバルディに最後の抵抗を試みようとした。彼等はガルバルディ暗殺を企てたが姫はそれを義軍の一兵に告げた。其の一兵こそジョヴァンニで彼は再会を悦び将軍の身を守った。公爵は謀計破れて遂に興奮する群集の為に殺された。斯くてナポリ王国は征服されイタリア統一の半ばは成り、姫とジョヴァンニには相抱いて悦んだ。
「愛国の騎士(1923)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「愛国の騎士(1923)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1923 |
製作会社 | SAIC |
配給 | サロス映画社 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |