「グレン・グールドをめぐる32章」のストーリー
1「アリア」雪原の彼方から近づく人影。 2「シムコー湖」鍵盤を叩く幼いグールド。ラジオから流れるワーグナーに涙する。 3「45秒と椅子」肘掛椅子に座る成人したグールド。 4「ブルーノ・モンサンジョン」『ゴールドベルク変奏曲』を記録した映像作家・ヴァイオリニストが語る。 5「グールド対グールド」スタジオで2人のグールドが対論する観念世界。 6「ハンブルク」演奏旅行の途中で、病気となったグールドがメイドに自分のレコードを聞かせる。 7「変奏曲ハ短調」フィルムのサウンドトラックを映写したもの。 8「練習」控室で頭の中の音楽を指揮し、舞うグールド。 9「L.A.コンサート」舞台係の男のプログラムにサインするグールド。64年のロサンゼルスでの最後の演奏会でのエピソード。 10「CD318」グールドが長年愛したピアノCD318のアクション。 11「ユーディ・メニューイン」名ヴィオリニストの回想。 12「グールドの情熱」スタジオでの録音風景。 13「弦楽四重奏曲作品1」グールド唯一の本格的作曲作品の演奏。 14「出会い」メイド、マネージャーなど関係者の証言。 15「ドライブイン」行きつけのドライブインの食堂で周囲の雑談に耳を傾けるグールド。 16「北の理念」同題のラジオ・ドキュメンタリーの制作場面。 17「孤独」ラジオ・ドキュメンタリーに関する質問に答える。 18「答えのない質問」批評家、作家たちに質問を浴びせられるが、答えはない。 19「手紙」ある女性に恋していることを友人に告白する手紙。 20「グールド対マクラレン」『平均律』第1番に基づいてノーマン・マクラレンが製作したアニメ「球体」の収録。 21「秘密の情報」グールドが株で大儲けをしたエピソード。 22「個人広告」怪しげな募集広告を書き上げるグールド。 23「錠剤」グールドが服用していた様々な薬。 24「マーガレット・パテュ」友人の回想。 25「ある日の日誌より」日誌の血圧値などのメモ書きとレントゲン撮影。機能障害でピアノが弾けなかった時のものらしい。 26「モーテル・ワワ」湖岸のモーテルで電話インタヴューを受けるグールド。 27「49」49歳の誕生日の前日、従妹のジェシーに電話をかけ、4+9が13である不安を話す。 28「ジェシー・グレイグ」その従妹の回想。 29「旅立ち」車を降りて電話ボックスに駆け込むグールド。カーラジオがグールドの訃報を知らせる。 30「ヴォイジャー」ロケットの発射。 31「アリア」惑星探査機ヴォイジャー1号と2号にはグールド演奏のバッハ『平均律クラヴィア曲集』第1巻の前奏曲第1番ハ長調が搭載された。グールドは雪原の彼方へ消え去る。 32「エンドクレジット」