解説
この作品のレビュー
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ミャーノフ大佐
「黒部の太陽」に味を占めて企業協賛、企業礼賛映画を作ったのだろう。今回は三菱電機を前面に出して、大成建設、三菱重工業、朝日ヘリコプターが脇を固めている。特に三菱グループは石油まで三菱石油のドラムで、全面三菱マークの映画となっている。なんせ小説での主人公は気象庁の人間なのに、映画では三菱電機の技術者になっているのだから。「黒部の太陽」、「栄光への5000キロ」とこれほどに企業の提灯持ち映画って海外にあるのかな。あったとしても恥ずかしくて国外に出せないか。そういえば「fukusima50」も原発事故起こした東京電力礼賛、時の民主党政権叩きをやっていたよな。恥ずかしいなあ。「チャイナシンドローム」なんかちゃんと企業を告発しているのに。ちなみに日本の原発は日立と三菱と東芝で回しているから、政府としてはこの3企業は潰せないんだよね。
まだこの映画は、日本が元気で高度成長期の映画だから、観ることは出来るけど。主人公は三菱電機の社員じゃなくて、大成建設の社員にした方が良かったんじゃないか。大成建設の方が苦労してたよ。製作費、三菱電機がたくさん出したからかな。あと、大蔵省主計局との予算折衝場面は面白かった。実際はどうか判らないけど、大蔵省ってあんなに威張っていたんだ。それと、製作協力に気象庁が出てくるけど、気象庁の担当者は最後に左遷される。これは大丈夫なんだ。さすが気象庁、太っ腹。
民藝の宇野重吉がこんな企業礼賛映画に出るなんて、と思うけど、宇野重吉と裕次郎は仲が良かったんだよね。その縁で息子の寺尾聰が石原プロに入ったんだから。後、勝新とも仲良かったのかな。この映画でも勝新の存在感はあったよな。田中邦衛は「仁義なき戦い」の前だ。役者もたくさん出ていてそれなりに見応えがあったよ。
「富士山頂(1970)」のストーリー
「富士山頂(1970)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「富士山頂(1970)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 文芸 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1970 |
公開年月日 | 1970年2月28日 |
上映時間 | 125分 |
製作会社 | 石原プロモーション |
配給 | 日活 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |