解説
梶山季之の「影の凶器」より「黒の爆走」でコンビの舟橋和郎と小滝光郎が脚色「桃太郎侍(1963)」の井上昭が監督した黒シリーズもの。撮影は「山男の歌」の森田富士郎。
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「黒の凶器」のストーリー
日本の弱電機メーカー大日本電機の工員であった片柳は、酒場で知りあった登川れい子と結婚を夢みるようになってから、自分の運命を狂わした。株をやっているという女の関心を買うため、自分の会社が極秘に研究を進めているRV17作戦のデータを提供したが、彼女は株を操ってボロ儲けしたばかりか、競争会社の太陽電器にそのデーターを売った。これが因で、会社を馘になった片柳は、れい子が太陽電器の産業スパイと知りながらも、忘れられなかった。だが、片柳は大日本電機と太陽電器への復讐を忘れてはいなかった。まず馴染のマリ子を使って、太陽電器の黒岩専務の家に女中として住せた。大日本電機の長棟社長に、面談を強要すると、太陽電器の産業スパイに盗まれた、電子魔法瓶の設計図を買って欲しいと、話した。かつて自分を馘にした戸村労政課長のみじめな顔をみながら、片柳は、三百五十万の重みを感じた。さて、今度は、太陽電器への復讐だ。電子冷蔵庫に関するデーターを、大日本電機に五百万円で売りつける。ビルの屋上からザイルを使って、技術室へ忍び込むのだ。しかも明日の夜をはずせば、その設計図は、本社の大金庫の奥深くしまい込まれてしまうのだ。そして、当夜、ガラス切りを取り出して、技術室のガラスにあてた時、中庭のスポットが鮮やかに片柳を照らした。またもやれい子の仕業だ。どこをどう逃げたのか、れい子が非常ロを開けてくれたのだけは覚えていた。とにかく黒沼が特許の出願をする前に、設計図をものにしなければならない。二、三日後、黒沼を脅すと、テレビ・カーを研究所の近くに引き寄せ、テレビ発信送置にかけられた設計図を、キャッチしようとしたのだが、そのテレビ・カーの後には、業界のスパイを乗せた車がピッタリついていた。
「黒の凶器」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「黒の凶器」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1964 |
公開年月日 | 1964年6月20日 |
上映時間 | 89分 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/シネスコ |
音量 | モノラル |
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