解説
北田一郎と「アチャコ青春手帳第四話 めでたく結婚の巻」の蓮池義雄が脚本をかき同上の松林宗恵が監督にあたった。撮影は新人西垣六郎、音楽は「半処女」の大森盛太郎。「半処女」の片山明彦、安西郷子、「戦艦大和」の高島忠夫、「暁の市街戦」の三島雅夫、「残侠の港」の関千恵子などに、柳屋金語楼、古川緑波、大泉滉などのコメディアンや「薔薇と拳銃」に出演したジャズ・シンガアの新倉美子、シックス・レモンズのドラマア、フランキー堺、他に伴淳三郎、益田キートンや江利チエミをはじめとする歌手たちが司会・歌手の役で出演する。登場するバンドはシックス・レモンズ、ビッグ・フォア、ブルー・コーツ、チャック・ワゴン、東京キューバン・ボーイズ、クール・ノーツ(慶応)、東京六重奏団など。
ユーザーレビュー
「青春ジャズ娘」のストーリー
都下大学対抗のジャズ合戦に優勝した城南大学のシックス・メロディアンズのメンバーは、卒業後もプロ楽団としてデビュすべく団結をちかいあったが、仲間の一人青木が悪徳ブローカー山崎の引抜きに応じたため、止むなく解散する。リーダア格の春彦も、頑固な父親の反対や友人の離反、生活苦などのためにいつかこの道に自信を失いかける。彼の恋人俊子はジャズ・シンガアを志し、卒業後も研讃を怠らない。女学校の先輩、キャバレーのマダムを勤める由紀子の手引きでそのキャバレーで歌手として働くようになった。彼女やその父良策の激励で、春彦も漸く自信と情熱をとりもどす。やがて父も息子の希望をゆるした。先輩、友人の努力が実をむすび、再びシックス・メロディアンズは編成され、中央劇場で一流楽団と共演する機会まで与えられる。デビュを祝して、江利チエミも特別出演の請に応じてくれる。が、その当日、ドル箱の青木を放すまいとする山崎は、彼を一室に監禁し、チエミは映画撮影がおくれて、出演時間にまにあわなくなる。しかし、出演者たちの熱演で時間をかせいでいるうち、彼らの先輩、芸能記者の三上が青木を救出し、チエミもまた際どいところに駆けつけて、彼らのデビュは上々となった。俊子と春彦、下宿の娘京子と青木の二組の恋人はこれでめでたく結ばれた。
「青春ジャズ娘」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「青春ジャズ娘」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1953 |
公開年月日 | 1953年9月22日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | 新東宝 |
配給 | 新東宝 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダ-ド |
音量 | モノラル |
コピーライト | (C)国際放映 |
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