解説
原作は、長谷川伸の三尺もの『鯉名の銀平』から、「紅蝙蝠(1950)」をあげた衣笠貞之助が脚本を書き演出に当たったもので、長谷川一夫が「阿修羅判官」に引きつづき出演、「暴夜物語」をあげた乙羽信子と初めて顔を合わせる。ほかに黒川弥太郎、香川良介、澤村國太郎などが助演している。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「月の渡り鳥」のストーリー
天保の頃の下田の港。背に鯉の刺青があるので鯉名の銀平と呼ばれる鳶職の若者は、駄菓子屋の五兵衛の娘お市を心ひそかに想っていた。五兵衛の博徒時代の親分大鍋は、今では堅気の網元だが、帆立の網元丑松は下田の利権を腕ずくでも奪い取ろうとのり込んで来て喧嘩を売って来たのを銀平が引き受けて痛い目に逢わせてやった。しかしこの喧嘩のどさくさに、五兵衛が卯之吉とお市をめあわせようとしたのを、銀平はお市が卯之吉を愛しているためと早合点して旅へ出てしまった。旅から旅への渡り鳥の生活を数年してやっぱり下田とお市恋しさに銀平が帰って来て見ると、大鍋の島太郎の死後、帆立の丑松がすっかり権勢を振るい、五兵衛は中風で寝たきり、お市と結婚して卯之吉はすっかり気の弱い男になっていた。丑松は銀平が帰って来たと知って仕返しをおそれ、反抗もしない五兵衛一家を所払いにしようとした。卯之吉は銀平がお市を宿へ呼んだのを知って嫉妬にかられて丑松のところへ駆け込み銀平を斬ってくれと頼んで却って自分迄丑松に縛りあげられた。銀平は心ならずも一暴れして、丑松一家を叩き斬り、お市に卯之吉と仲よく暮らすよういいおいて、迎えの役人に曳かれて行った。
「月の渡り鳥」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「月の渡り鳥」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 時代劇 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1951 |
公開年月日 | 1951年3月15日 |
上映時間 | 83分 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1951年3月上旬春季特別号 | 日本映画紹介 月の渡り鳥 |
1951年4月上旬特別号 | 日本映画批評 月の渡り鳥 |