解説
歌手としてラジオ、楽壇、映画に人気の高いフランク・シナトラの「ハイヤー・アンド・ハイヤー」に次ぐ音楽映画で、同じくティム・ウィーランが監督した1944年作品。原作はマルクス兄弟が主演して映画化されたこと(未輸入)のあるジョン・マレイ(1)とアレン・ボレツ合作の喜劇「ルーム・サーヴィス」で「オクラホマ・キッド」のウォーレン・ダフがピーター・ミルンと協力脚色した。シナトラと共に「踊る不夜城」のジョージ・マーフィー、「晴れて今宵は」のアドルフ・マンジュウ、「姉妹と水兵」のグロリア・デ・ヘヴン、「快傑ゾロ(1940)」のユージーン・パレット、ドイツ映画から来たウォルター・スレザク、新人アン・ジェフリーズ等が出演している。撮影は「恋愛手帖」のロバート・デ・グラスが監督し、舞踊はエルンスト・マトレイが按舞演出した。
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「芸人ホテル」のストーリー
ゴードン・ミラーはミュージカル・ショウのプロデューサーである。彼の妹の御てい主グリブルがホテル・クリルトンの支配人なので、ミラーはショウ一座22名と共にこのホテルに住んでいる。グリブルが親類なので、部屋代も現金でないのが幸か不幸か、すでに1500ドルも借となっている。ミラーは友人の素人劇作家グレンラッセルに、その新作を上演してやるといって、準備費1500ドルを出させる。その時ホテルの会計検査に監査役ワグナーがやって来て、ホテル赤字の原因がミラーとその一座の無料宿泊にあることを発見する。グレンも新作上演の気配もないので談判にやって来る。ミラーはやむなく上演のあてもないショーの稽古を始めるが、ワグナーはミラー一座をホテルから追い立てようとする。この絶体絶命のミラーの立場を救う女神が思いがけなく出現した。それは金髪娘アボット嬢である。彼女はミラーのショーで歌いたいというのだ。歌う役をくれれば5万ドルを出すといって、彼女のマネジャー、ジェンキンスは小切手を見せる。この棚ボタに元気づいたミラーは、稽古をやってみると脚本がヘボでどうにもならない。ところがショーの花形クリスチンと作者グレンが歌うのを聞いたアボット嬢は、途端に気に入ってしまう。彼女の気に入ったのはグレン・ラッセルである。ところがこの脚本がモノにならぬこと、しかしグレンがいい声なので出演すればヒットすること、これをミラーはクリスチンに命じてグレンに承諾するよう口説かせる。グレンは幻滅を感じたが、クリスチンに心ひかれるものがあるので、ミラーにすべてを一任する。ミラーはひとまず胸をなでおろしたが、例の5万ドルの小切手が現金にならぬらしいというので、またビックリ。どうなることかと気をもみながらもフタを開けたショーが大ヒットとなって、一切合切何もかもめでたく納まるという大団円。
「芸人ホテル」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「芸人ホテル」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1944 |
上映時間 | 88分 |
製作会社 | RKOラジオ映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ |
音量 | モノラル |