解説
神秘の湖、ネス湖に住むという伝説の怪物ネッシー探索の騒動を軸に、自然の中に包まれて生きることの大切さ、夢と愛の意味を問うファンタジー・ロマン。監督はCMで数々の賞を受賞し、これが初の映画となるジョン・ヘンダーソン。製作は「ファーゴ」のティム・ビーヴァンとエリック・フェルナー、スティーヴン・ウージュレイキ、脚本はジョン・フスコ、撮影はクライヴ・ティックナー、音楽は「ラスト・オブ・モヒカン」のトレヴァー・ジョーンズ、美術はソフィー・ベッチャー、編集はジョン・グレゴリー、衣裳はニック・イーデ。実物大のアニマトロニクスとCGIは「ベイブ」のジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップ、特殊視覚効果はピアレス・カメラ・カンパニーがそれぞれ担当。出演は「メイド・イン・アメリカ」のテッド・ダンソン、「101」のジョエリー・リチャードソン、「フランケンシュタイン」のイアン・ホルムほか。
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「永遠の夢 ネス湖伝説」のストーリー
デンプシー(テッド・ダンソン)は昔、若手の動物学者として名を馳せていたが、雪男の存在を信じ、その証拠を得ることができなかったばかりに科学者としての生命を絶たれた。ボスのマーサー博士(ハリス・ユーリン)は彼に、ネス湖には怪物は存在しないという科学的証拠を持ち帰れば大学をクビにしないと言う。現地に向かったデンプシーは、村一番の美人ローラ(ジョエリー・リチャードソン)とその幼い娘イザベル(カースティ・グラハム)がいる宿に逗留する。高性能のハイテク機器を搭載した船で湖の調査が始まったが、数十年前からこの湖の番人だと言う老人(イアン・ホルム)の言葉から、デンプシーは自分が歓迎されていないと知ったが、度重なる妨害にもめげず、湖の謎を解こうと執念を燃やす。機械は何もとらえず、ネッシーの存在を信じる研究助手フート(ジェームズ・フレイン)と湖の番人に彼は、怪物などいないと言い放つ。帰国の準備をするデンプシーは、前任の研究者が残した未現像のフィルムに生物のヒレらしきものが写っていることを発見。急いで湖に船を出した彼は、巨大な生物の影と遭遇した。ネッシーの存在を信じていなかった彼だったが、忘れていた情熱が甦り、狂喜してローラに抱きつく。やがて2人の仲が村で噂となり、かねがね苦々しく思っていた求婚者がデンプシーを襲うが、ローラが救った。怪物の絵を描いていたイザベラが何か秘密を知っていると感じたデンプシーは、誰にも言わないという約束で古城の地下に案内してもらう。突然、薄暗い地下洞窟の池の水面が盛り上がったかと思うと、巨大な2匹の海竜が出現した。彼は信じられない光景に思わずカメラのシャッターを切るが、閃光で海竜たちは暴れ、イザベラは高波に飲み込まれてしまう。イザベラは何とか無事だったが、ローラは私利私欲のために娘を危険な目に遭わせたとして彼を非難し、イザベラの信頼も失った。だが、デンプシーは世紀の大発見の証拠写真を手に、ロンドン自然史博物館の記者会見場に向かう。そこへ森の番人が現れて彼に「真実を発表すれば静かで平和な湖は失われる、科学は何ももたらさない」と告げた。その言葉で目が覚めたデンプシーは、記者会見場の並いる人々に、これはジョークだと発表。大混乱のマスコミを後にして彼は、本当に大事な人、ローラとイザベルのいる湖に向かった。
「永遠の夢 ネス湖伝説」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「永遠の夢 ネス湖伝説」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ファンタジー |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1995 |
公開年月日 | 1997年8月2日 |
上映時間 | 101分 |
製作会社 | ワーキング・タイトル作品(製作協力*スティーヴン・ウージュレイキ・プロ/ポリグラム・フィルムド・エンターテインメント提供) |
配給 | 東北新社 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
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