解説
中国当局の管理下に置かれたチベットで暮らすある一家の過酷な運命を描いたドラマ。チベットやネパール国内で監視の目をかいくぐり撮影された。監督・脚本・編集は「The Stone Carvers」で1985年アカデミー最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞したポール・ワーグナー。出演は、チベット音楽界のスターであるダドゥン、映画初出演のジャンパ・ケルサンなど。
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「風の馬」のストーリー
1998年.チベットの首都ラサ。地元のディスコで歌っているドルカ(ダドゥン)は中国人の恋人の協力でレコードデビューを控えている。一方、ドルカの兄・ドルジェ(ジャンパ・ケルサン)は、友人たちが政治的な地下活動を続ける中、彼は仕事もなく、ビリヤード場で仲間たちと酒に溺れる日々を過ごしていた。幼少期以来、二人は従妹のペマと会うことはなかったが、その再会は残酷なものであった。中国当局によってダライ・ラマを慕う全ての行為が禁止されたことで、僧院で密やかに出家生活を送っていたペマの怒りと不満が爆発、その意志を表明したことが理由で投獄されてしまう。監獄で拷問を受け、瀕死の状態で釈放されたペマは、ドルジェとドルカの家に引き取られた。たまたまチベットを訪れていたアメリカ人旅行者エミー(テイジェ・シルバーマン)と出会った彼らは、エミーのビデオカメラにペマの言葉と姿を記録して海外のメディアを通じて当局を告発しようと考える。そしてペマは、自分の身に起きた出来事をカメラの前で語り終えると、やがて息を引き取った。しかし、彼らの抗議活動が当局に知られてしまい、エミーのビデオカメラは通関で没収されてしまう。ドルジェの家族は警察に追われることになるが、彼らの逃亡の手助けをしてくれたのはドルカの恋人であった。故郷を追放された何十万というチベット人たちと合流するためにヒマラヤ山脈を越える時、ドルジェとドルカは山上に吹く風に人々の自由への祈りや希望の描かれた無数の“風の馬(ルンタ)”を飛ばすのだった……。
「風の馬」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「風の馬」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1998 |
公開年月日 | 2009年4月11日 |
上映時間 | 97分 |
配給 | アップリンク |
レイティング | 不明 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 不明 |
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