美術館を手玉にとった男
びじゅつかんをてだまにとったおとこ ART AND CRAFT- 上映日
- 2015年11月21日
- 製作国
- アメリカ
- 制作年
- 2014
- 上映時間
- 89分
- レーティング
解説
2011年、贋作画家マーク・ランディスが30年以上に渡り、大量の絵画の贋作を全米20州、46館にも上る美術館に無償で寄贈し続けてきた事件が発覚。事件関係者の証言などから、首謀者ランディスの素顔に迫ったドキュメンタリー。監督はMOMAでの勤務経験を持つジェニファー・グラウスマンと元画家のサム・カルマン。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
この映画の主人公は、「レインマン」のダスティン・ホフマンやNHKの「フロンティア」の20回目「あなたの中に眠る天才脳」で取り上げた天才脳の持ち主達、サヴァン症候群であろう。天才というのはその行いが興味深い。この映画の主人公だって、その才能を自分自身の絵を描いたら、と思うけど、違うんだよなあ。模倣に対して天才的なだけで、自分の物を作り上げるのは違うんだよなあ。私の友人の奥さんが、特別な子供たちの学級の面倒を見ているんだけど、やっぱりすごい特別な子がいるんだって。大人の意見を論破していく子供がいるって。昔、ことわざで「天才と気違いは紙一重」といっていたけど、こういうことだったんだな。天才は常人じゃないんだよ。天才は天才なんだよ。常人は秀才にはなれても天才にはなれない。もし間違えて天才になろうとすると「シャイン」の主人公みたいに神様から翼を取られてしまう。天才は幸せか?少なくともこの映画の主人公マーク・ランディスは幸せそうに描いている。少なくとも贋作を作成している間は幸せだろうなあ。
「美術館を手玉にとった男」のストーリー
2011年、アメリカの多くの美術館で展示されていた大量の絵画が、贋作であることが発覚した。贋作事件は遥か昔から繰り返し起きているが、この事件は極めて特殊だった。なぜなら、1人の男が精巧な贋作を100点以上制作し、美術マーケットで莫大な金額で売ることができるにも関わらず、それらを無償で寄贈していたからである。その男の名はマーク・ランディス。彼は30年以上に渡って、15世紀のイコンから、ピカソ、マグリット、ディズニーまで、幅広いスタイルの絵画を模倣し続けてきた。そして、“慈善活動”と称し、神父など様々な人物を装って、それらの贋作を美術館に寄贈してきたのだ。騙された美術館は全米20州、46館にも上った。それらの作品群が贋作であることを発見したのは、美術館職員のマシュー・レイニンガー。ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズ、テレビなどのメディアが、この事件を大きく取り上げ、彼を追いかけた。FBIも捜査に乗り出すが、ランディスは金銭を一切受け取っていないため、罪に問われることはなかった。結局、贋作活動をやめさせようとするレイニンガーたちを無視して、ランディスは“慈善活動”を継続。しかし、レイニンガーの元同僚、アーロン・コーワンが思いついたひとつのアイデアによって、彼の運命は新たな局面を迎えることに……。贋作制作に執念を燃やすランディスと、彼を追うことに執念を燃やす人々、そして彼に騙された人々。彼ら自身や社会が持つ歪み、苦悩、良心が、ユーモラスかつ鋭い眼差しを持って描かれたドキュメンタリー。
「美術館を手玉にとった男」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「美術館を手玉にとった男」のスペック
基本情報 | |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2015年11月21日 |
上映時間 | 89分 |
製作会社 | Motto Pictures, Non Sequitur Productions, Yellow Cake Films |
配給 | トレノバ |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://man-and-museum.com/ |
コピーライト | (C)Purple Parrot Films (C)Sam Cullman |
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