解説
「魔術の恋」のジョージ・パルが1955年に製作した空想科学映画 。チェズリー・ボーンステルとウィリー・リーの原作より「折れた槍」のフィリップ・ヨーダン、「宇宙戦争」のバリー・リンドン、「船乗りシンドバッド」のジョージ・ワーシング・イエーツが脚色、ジェームズ・オハンロンが脚本化したものを「ターザンの危機」のバイロン・ハスキンが監督した。テクニカラー色彩の撮影は「楽しき我が家」のライオネル・リンドン、音楽はヴァン・クリーヴである。出演者はいずれも無名の新人たちで、ウォルター・ブルック、エリック・フレミング、ミッキー・ショーネシー、フィル・フォスターなど。
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ユーザーレビュー
「宇宙征服」のストーリー
時は未来。場所は地球から1100マイル上空の宇宙旅行中継所。これは人類がつくった地球の衛星である。すでに1年にわたってサミュエル・メリット大佐(ウォルター・ブルック)以下の特にえらばれたアメリカ陸軍将兵が、この中継所で月世界旅行のため、宇宙船の運送に従事していた。月世界行きのため特別の訓練をうけている6人の兵はマホニー軍曹の監督下におかれていた。ジョージ・フェントン博士が地球からロケットで来て、メリット大佐が少将に進級したこと、月世界行きが火星旅行に変更されたことを知らせた。大佐とその息子のバーニー以下、シーグル、井本、フォダーが火星行きロケットに乗り組むことになった。その夜、地球からテレビの特別放送があり、シーグルの恋人ロージー、バーニーの新妻リンダ、フォダーの母ハインツがテレビを通して送別の言葉をのべた。翌日、ロケットは出発した。マホニーがひそかに乗り込んでいてメリットを怒らせたが、もう帰らせるわけに行かなかった。飛行をつづけるうち、メリットは精神に異常を来し、自分たちは神の領域を侵そうとしていると口走るようになった。フォダーがロケット外に出てアンテナ修理中、小遊星に当たって死んでから、メリットはますます神の怒りを口にするようになった。数日後、ロケットは火星に着いた。バーニーたちが機外にいる間に、メリットが貯水タンクの栓を開けてしまった。バーニーはピストルを乱射するメリットに躍りかかって取り抑えたが、その時のもつれでメリットはピストルの弾をうけて命を失った。一同はメリットを葬り、研究資料探索の数カ月をすごしたのち帰路につくことになった。当日、地震がおこってロケットが傾いてしまったが、バーニーの機転で機は正常の位置にもどり、無事に火星を出発することができた。
「宇宙征服」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「宇宙征服」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1955 |
公開年月日 | 1955年7月22日 |
上映時間 | 81分 |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 | パラマウント映画会社 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |
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