解説
独ソ戦に従軍した女性たちの証言集『戦争は女の顔をしていない』を原案にし、第 72 回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞・国際批評家連盟賞を受賞した戦争ドラマ。PTSDを抱えた元兵士のイーヤとマーシャは、厳しい環境の中、互いに支え合いながら生きていく。巨匠アレクサンドル・ソクーロフの下に学んだ新鋭カンテミール・バラーゴフ監督が、終戦直後のレニングラード(現・サンクトペテルブルク)を舞台に、戦後の女性の運命を描いた。主演は、新人のヴィクトリア・ミロシニチェンコとヴァシリサ・ペレリギナ。第92回アカデミー賞国際長編映画賞ロシア代表作品。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「戦争と女の顔」のストーリー
1945年、第二次大戦直後のソビエト連邦第2の都市レニングラード。元女性兵士のイーヤ(ヴィクトリア・ミロシニチェンコ)はPTSDを抱えながらも荒廃した街の病院で看護師として働いているが、ある日後遺症の発作を起こし、面倒をみていた戦友マーシャ(ヴァシリサ・ペレリギナ)の子供を死なせてしまう。そこに戦地からマーシャが帰還。マーシャもまた後遺症を抱えていた。心身ともにボロボロの二人は、自分たちの生活を再建するための闘いに意味と希望を見出すが……。
「戦争と女の顔」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「戦争と女の顔」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 ドラマ |
製作国 | ロシア |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2022年7月15日 |
上映時間 | 137分 |
製作会社 | Non-Stop Productions=AR Content |
配給 | アット エンタテインメント |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://dyldajp.com/ |
コピーライト | (C)Non-Stop Production, LLC, 2019 |
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