制作年: 1996
犯罪と邪悪のはびこる近未来のメガロポリスで起きた謎の連続殺人事件を描いたSFミステリー。アルゼンチンのポスト・モダン作家、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説『死とコンパス』(『ボルヘス/伝記集』に所収)を、「PNDC/エル・パトレイロ」のアレックス・コックスの監督で映画化。当初、英国BBC用に依頼されて作ったテレビ用映画を長編化したもの。ごく短い原作の不条理な世界を、三原色を強調した複雑怪奇な迷宮のハードボイルド物語として見事に映像化している。前作に続き、メキシコ映画界を代表するスタッフ、キャストが多数参加している。製作はカール・H・ブラウンとロレンツォ・オブライエン、製作総指揮は石熊勝己。撮影は「PNDC/エル・パトレイロ」のミゲル・ガルソン、音楽は「シド・アンド・ナンシー」「ストレート・トゥ・ヘル」に続いてコックスと組むグループ、プレイ・フォー・レイン。美術は「デスペラード」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のセシリア・モンティエル、編集は「ウォーカー」「PNDC/エル・パトレイロ」に続いてコックス作品に参加のカルロス・プエンテ、衣裳はマヌエラ・ロエンザとアンジェラ・ドブソン。特殊視覚効果は「ブレードランナー」「ロボコップ」のロッコ・ジョフリ。出演は「あなたが寝てる間に…」のピーター・ボイル、「シャロウ・クレイブ」のクリストファー・エクルストン、「くちづけはタンゴの後で」のミゲル・サンドバル、「トゥームストーン」のペドロ・アルメンダリス・ジュニア、「PNDC/エル・パトレイロ」のサイーデ・シルビア・グティエレスほか。