坂口憲二 サカグチケンジ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1975/11/08

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。父は元プロレスラーの坂口征二。明治大学付属中野高校を卒業後、ハワイ東海インターナショナルカレッジに進学。帰国後、男性ファッション誌『MEN'S CLUB』のモデルに抜擢され、芸能活動を始める。彫りの深い精悍な顔立ちと、父親譲りの日本人離れした体躯でモデルとして人気を博す一方、1999年のテレビ朝日『ベストフレンド』で、加藤あい演じる主人公・キヨカの恋人で医学生の江崎を初々しい演技で好演し、俳優デビューも飾る。続いて注目を集めたのは、TBS『池袋ウエストゲートパーク』00のドーベルマン山井役。鼻と耳のピアスをチェーンで繋げている姿は強烈なインパクトを与え、野性味あふれる魅力もアピールして、以後は俳優として第一線で活躍を続ける。TBS『20歳の結婚』00、『Love Story』『こちら第三社会部』01、日本テレビ『FACE/見知らぬ恋人』01、フジテレビ『ファイティング・ガール』01などを経て、NHK『精霊流し・あなたを忘れない』02では、シンガーソングライターの櫻井雅彦役で連続ドラマ初主演。爽やかな演技が好評を博し、フジテレビ『いつもふたりで』03、TBS『愛するために愛されたい』03など主演作が続く。2004年のフジテレビ『マザー&ラヴァー』04では、優しい性格だがマザコンの主人公でコミカルな芝居にも挑戦した。映画は、03年の橋本一監督「新仁義なき戦い・謀殺」のヒットマン役で初出演。廣木隆一監督「機関車先生」04では、瀬戸内海の小島に赴任した口をきくことができない教師役を熱演し、その後も堤幸彦監督「明日の記憶」06で渡辺謙演じる主人公の娘婿役、高橋伸之監督「キャッチ・ア・ウェーブ」06では特技のサーフィンを活かしてゲスト出演、陣内孝則監督「スマイル・聖夜の奇跡」07では少年アイスホッケーチームの中心選手の小学生が成長した姿を演じている。しかし、活動の中心はやはりテレビドラマで、06年のフジテレビ『医龍/Team Medical Dragon』では寡黙な主人公の天才外科医・朝田龍太郎を演じ、陰影のくっきりした渋い演技も披露。それまでの快活なイメージを一新する新境地を開いた。好評を受けてシリーズ化された『医龍』は、坂口の最大の代表作となる。以後も、日本テレビ『らんぼう』06・07、TBS『本日も晴れ。異状なし』09、NHK『君たちに明日はない』10、フジテレビ『刑事・鳴沢了』10・11などの主演作がある。

坂口憲二の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • スマイル 聖夜の奇跡

    制作年: 2007
    まったくの素人から、少年アイスホッケー・チームの監督となった青年と、そのメンバーの少年の淡い初恋を追ったスポーツと感動のクリスマス・ストーリー。原作・脚本・監督は、前作「ロッカーズ」でも評価を得た俳優の陣内孝則。主演は、「世界の中心で、愛をさけぶ」の森山未來と、「シムソンズ」の加藤ローサ。
  • キャッチ ア ウェーブ

    制作年: 2006
    現役高校生・豊田和真が16歳の時に書き上げた同名小説を、日本プロサーフィン連盟初となる全面協力体制のもとに映画化。サーフィンに魅了された高校生たちの一夏を爽やかに描く。監督は、ドラマ『ウォーターボーイズ』シリーズの演出家・高橋伸之。出演は、ドラマ『いま、会いにゆきます』の三浦春馬。
  • CHiLDREN チルドレン

    制作年: 2006
    人気作家・伊坂幸太郎の原作小説を、「東京タワー」の源孝志監督で映像化。家庭裁判所に勤務する主人公が様々な子供たちとその親と向き合い、成長する姿を描くヒューマン・ミステリー。元はWOWOWオリジナルドラマとして制作され、劇場版として公開された。出演は「機関車先生」の坂口憲二、「キャッチボール屋」の大森南朋、「天使の卵」の小西真奈美。
  • 明日の記憶

    制作年: 2005
    若年性アルツハイマー病に冒された働きざかりのサラリーマンが、記憶を失う恐怖と闘いながら妻の愛に支えられ、必死に生きる姿を描く。荻原浩の同名小説を原作に、「トリック 劇場版」の堤幸彦が監督。出演は「バットマン ビギンズ」の渡辺謙、「阿修羅城の瞳」の樋口可南子。
    60
  • 機関車先生(2004)

    制作年: 2004
    伊集院静が第7回柴田錬三郎賞を受賞した小説『機関車先生』を、人気若手俳優、坂口憲二主演で映画化。瀬戸内の小さな島に赴任してきた口のきけない臨時教師と生徒たちの暖かな交流を描く。監督は、「ヴァイブレータ」の廣木隆一。共演は、堺正章、倍賞美津子、伊武雅刀。
  • TAIZO

    制作年: 2003
    製作・奥山和由自身が監督した映画「クラッシュ」に引き続き、チームオクヤマが製作したドキュメンタリー映画。カンボジアのアンコールワットに魅せられ、1973年に26歳の若さでこの世を去った戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の姿に迫る。ビデオタイトル「TAIZO ~戦場カメラマン・一ノ瀬泰造の真実~」。