制作年: 2013
かつてフィリピン映画の黄金時代に撮影監督だった男。いまは映画館で違法な盗撮を繰り返す彼が路上の殺人をカメラに収めたことから事件に巻き込まれ…。監督ミクハイル・レッドはレイモンド・レッド監督（『マニラ・スカイ』）の長男、21歳！マーベンは映画産業が全盛だった1980年代に映画カメラマンとして活躍していたが、映画の斜陽化とともに落ちぶれて、いまでは映画館で隠し撮りしたビデオソフトを売って糊口をしのいでいる。ある夜、路上の殺人現場をたまたまカメラに収めたことから騒動に巻き込まれ…。いわゆる「映画泥棒」と官憲のせめぎ合いを中心に、フィリピン映画の黄金時代に対するオマージュも挿入された、「映画についての映画」である。ミクハイル・レッドはTIFF13の最年少監督で、弱冠21歳！ 盗撮している映画が父レイモンド・レッドの『マニラ・スカイ』(TIFF09出品作)なのはご愛嬌。フィリピン・インディペンデント映画の祭典であるシネマラヤ映画祭で最優秀美術賞を受賞。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品。
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