- キネマ旬報WEB トップ
- ニコライ・スミルノフ
ニコライ・スミルノフの関連作品 / Related Work
作品情報を見る
-
静かなるドン 黎明篇
制作年: 1958ソヴェト文学に高位を占めるミハイル・ショーロホフの大長編小説の映画化。この原作は一九二八年、作者二十一歳の時から筆をおこされ、人間的成長とともに書き進められて、十余年後に完成された。ドン河流域のコサックの民族叙事詩のなかに、社会主義の時代における個人主義の悲劇が追求され、現実の多面性が、大河小説の流れのうちにとらえられる。脚色と監督は「若き親衛隊」のセルゲイ・ゲラシーモフ、撮影はウラジミール・ラポポルト。音楽はユーリー・レヴィティンである。原作の舞台となっているウクライナの小村に、コサックの集落が復元され、五カ月にわたる大々的現地撮影が行われ、スタジオや、レニングラードでの革命のシーンにも、周到な準備と日数が費やされている。出演者は「汽車は東へ行く」のピョートル・グレボフ、未輸入「未完成の物語」のエリナ・ビストリスカヤ、ジナイーダ・キリエンコ、ダニロ・イルチェンコ、ニコライ・スミルノフ等。考証にN・オフリコフスキーとS・クジノフが当っている。 -
静かなるドン 憂愁篇
制作年: 1958さきに公開された「黎明篇」につぐ、ミハイル・ショーロホフの同名大長篇小説の映画化・続篇。前編にひきつづき、脚色・監督に「若き親衛隊」のセルゲイ・ゲラシーモフがあたり、撮影ウラジミール・ラポポルト、音楽ユーリー・レヴィティン、美術ボリス・テュレンコフ等のスタッフも前作と同じ人たちである。ソヴィエトでは、この作品は三部作として公開されたが、日本では全体を前・後篇二部に分け、これは従って第二部の後半と第三部全部にあたる部分である。この第三部は、一九五八年チェコ映画祭で、グラン・プリを受賞している。出演者は、主人公に扮する「汽車は東へ行く」のピョートル・グレボフの他、エリナ・ビストリスカヤ、ジナイーダ・キリエンコ、ダニロ・イルチェンコ、ニコライ・スミルノフ、リュドミラ・キチャーエヴァ、ナターリヤ・アルカンジェルスカヤ等、「黎明篇」にひきつづく人々である。考証にニコライ・オフリコフスキーとセミョン・クジノフが当っている。