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ハインツ・パウルの関連作品 / Related Work
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ウィリアム・テル(1933)
制作年: 1933かつてサイレント時代に作られた「ウィリアム・テル(1922)」を同じくハンス・マールがテルを、コンラート・ファイトがゲスラーを勤める映画で、ナツィ文学者のハンス・ヨーストがハインツ・パウルと協力して脚色し、パウルが監督に当たり、「アルプスの血煙」のゼップ・アルガイヤーが撮影した。助演者はエミー・ゾンナマン、オイゲン・クレッパー、マリー・デルシャフト、テオドル・ロース、カール・デ・フォークト当腕利き俳優を網羅している。 -
総攻撃三千哩
制作年: 1931大戦の写真フィルムと製作者の撮影した場面を合わせ用いてドゥオモン要塞の激戦を描こうとしている。製作当時にあっては相当の迫力を持ったものかとも思われるが、日本に来た此の映画は非常に古びている上に、恐らく方々切れているのだろう、時日の経過、独仏両軍の一進一退の攻撃戦は、日本語の解説が附けられているにも拘わらず、余り明瞭に分からないのであった。また砲声が録音された凄惨な戦場の場面では、解説者の言葉は案外頭に入ってこないものだ。それ故全体に説明不足であって、単に戦場場面の連続のような気がし、ドゥオモン要塞は印象的でなかった。製作者の作った写真フィルム以外の部分は、殊更な筋も芝居もない。これは当然の事ながら好感を持たせるものがあると言える。ドイツ軍が要塞を放棄し、僅かな兵士が傷兵を運んで悄然と引き上げるところは、そのためわざとらしくないものになっていた。