記事
「しから始まるもの」の検索結果
(50件)
-
デヴィッド・フィンチャー監督 × マイケル・ファスベンダー主演の暗殺者スリラー「ザ・キラー」
2023年10月10日鬼才デヴィッド・フィンチャー監督がマイケル・ファスベンダーを主演に迎え、暗殺者の追跡を描いたNetflix映画「ザ・キラー」が、11月10日(金)からのNetflix独占配信に先駆けて10月27日(金)より一部劇場で公開。ポスターが到着した。 運命的なニアミスにより岐路に立たされた暗殺者が、雇い主にも自身にも抗いながら、世界を舞台に追跡劇を繰り広げる──。 共演はティルダ・スウィントン、『Mank/マンク』のアーリス・ハワード、「トップガン マーヴェリック」のチャールズ・パーネルなど。第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されて喝采を浴びた、注目のスリラー・アクションだ。 「ザ・キラー」 監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:マイケル・ファスベンダー、ティルダ・スウィントン、アーリス・ハワード、チャールズ・パーネル 公式サイト:https://www.cinema-lineup.com/thekiller -
父の死と、パリでの出会い。クリストフ・オノレ監督の半自伝的物語「Winter boy」
2023年10月10日思春期の恋愛および父の死による喪失と再生を描いたクリストフ・オノレ監督の半自伝的な物語「Winter boy」が、12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 冬の夜、17歳のリュカは寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。父が事故で急死したのだ。悲しみと喪失感を抱えたリュカは、葬儀の後に初めて訪れたパリで、兄と同居する年上のアーティスト、リリオと出会う。優しいリリオにリュカは心惹かれるが、リリオにはリュカに知られたくない秘密があった。そして、パリでの刺激的な日々が、リュカの心に新たな嵐を呼ぶ──。 主人公リュカを、「ふたりのベロニカ」のイレーヌ・ジャコブを母に持つ新星ポール・キルシェが演じ、第70回サン・セバスティアン国際映画祭主演男優賞を受賞。リュカの母親にはジュリエット・ビノシュが扮している。 『カイエ・デュ・シネマ』に映画評を寄稿し、映画監督となり、舞台演出なども手掛けるクリストフ・オノレは、自身のセクシャリティやパーソナリティを反映した作品を発表してきた。彼の少年時代をもとにした本作は、絶望の中に差し込む希望を見つめ、温かな感動を呼ぶ。 「Winter boy」 監督・脚本:クリストフ・オノレ 音楽:半野喜弘 出演:ポール・キルシェ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ラコスト、エルヴァン・ケポア・ファレ 配給:セテラ・インターナショナル 協力:Uni France/French Film Season in Japan 2023 原題:Le lycéen/2022年/フランス/仏語/2.39:1/5.1ch/122分/日本語字幕:横井和子/R15+ © 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma 公式サイト:www.winterboy-jp.com -
グレッグ・ハン × 清原果耶。藤井道人監督の日台合作ラブストーリー「青春18×2 君へと続く道」
2023年10月10日台湾で話題を呼んだ紀行エッセイを、俳優としておなじみのチャン・チェンがエグゼクティブ・プロデューサー、「余命10年」の藤井道人が監督を務め、グレッグ・ハンと清原果耶の主演で映画化した日台合作ラブストーリー「青春18×2 君へと続く道」が、2024年5月よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開される。 ある夏の日、高校生のジミーのバイト先に現れたのは、日本から来たバックパッカーで4つ年上のアミ。一緒に働く中でジミーはアミに恋心を抱き、バイクの2人乗りで夜道を走ったり、映画を観たりして距離を縮めていく。ところがアミは突如帰国することになり、気持ちを整理できないジミーに “ひとつの約束” をする。 時が経ち、久々に実家を訪れたジミーが見つけたのは、18年前にアミから届いたハガキだった。初恋の記憶を甦らせたジミーは、過去と向き合い今を見つめるため、日本へ旅立つ。果たしてアミと再会できるか──。 撮影を担うのは、米津玄師『Lemon』のMVなどを手掛け、藤井監督とはたびたび組んできた今村圭佑。岩井俊二監督「Love Letter」のオマージュといえる雪景色をはじめ、日本と台湾の四季が彩るエモーショナルでノスタルジックなシーンの数々を撮り上げた。 〈コメント〉 許光漢(グレッグ・ハン) オファーを頂いた時は、初めての国際プロジェクト作品への参加だったので、とても興奮しました。同時に緊張もありました。「青春」のほろ苦さや甘酸っぱさを感じられる脚本でしたが、日本語の台詞もあったので、少し心配でした。ですが、通訳の先生も熱心に教えてくださり、僕も出来る限り覚えられるよう努力しました。藤井監督の演出はとても正確で、監督の想像の中に俳優を入り込ませる能力も素晴らしく、ご一緒できて嬉しかったです。言葉は違いますが、すぐに息がぴったりと合ったように思いました。 今回、日本と台湾の異なる文化を体験することができました。撮影に関わることから食文化などの些細なことまで、どれも興味深く、学ぶことの多い撮影でした。多くの初めてを経験でき、楽しかったです! みなさま、ぜひ劇場で「青春」を堪能してください! 清原果耶 お話を聞いた時、どうしても参加したいと思えた素敵な企画でした。以前にも、ご一緒させていただいたことのある藤井道人監督と前田浩子さんがいるのならば、国際プロジェクトという新たな挑戦の場でも踏ん張ることが出来るはずだ、と撮影が始まる前から本当にワクワクしていました。 今回演じさせていただいたアミちゃんは強く、儚く、とても魅力的な女の子です。許光漢(グレッグ・ハン)さんをはじめとする素敵なキャスト・スタッフの皆さまと、台湾、そして日本の地で紡いだ繊細な日々たちが皆さまの心を温められますよう願っています。 監督・脚本:藤井道人 僕のルーツの一つである台湾との共同プロジェクトは、本当に幸せな時間でした。 プロデューサーのチャン・チェン、主演のグレッグ・ハンをはじめ、たくさんの大切な仲間たちが台湾で出来ました。 言語や文化を超えて、互いの敬意を忘れずに『映画』に向き合い続けた日々は、僕にとっての宝物です。 これは、18年前に置いてきた青春に、36歳になった主人公がサヨナラを告げる物語です。日本だけでなく、アジア、世界の人たちの心にしっかりと残る映画を目指しました。まさに、僕にとっての監督人生第二章のはじまりであると自負出来る作品になっています。 清原果耶さんをはじめとする素晴らしい日本キャストと台湾キャストのコラボレーションを是非楽しみにしていてください。 エグゼクティブ・プロデューサー:張震(チャン・チェン) 『青春18×2 君へと続く道』は、親しい友人でありプロデューサーの黃江豐(ロジャー)さんが紀行エッセイを見たことから始まり、4年の時間をかけ脚本開発をしました。その後藤井監督が参加してくださり大きな力となりました。この映画の誕生は、天の時、地の利、人の和の様々なご縁が結びついた結果です。 長い間藤井監督の作品に注目しており、監督の映画の独特な魅力を高く評価していたため、撮影中は監督を深く信頼し、創作者としての監督の考えを尊重し支持をしました。グレッグ・ハンさんと清原果耶さんは非常に優秀な俳優です。二人の間で起こる化学反応を楽しみにしています。 今回初めてエグゼクティブ・プロデューサーを務めました。国際共同製作はある種の試練、学びの機会であり、そして異なる仕事や文化的背景を持つ映画人たちの交流が増え、作品に異なる魅力を与えてくれます。 青春の真っただ中にいる、又は嘗て青春を過ごした皆様に、この笑いあり涙ありのラブストーリーを是非ご覧いただきたいと心からお勧め致します。 「青春18×2 君へと続く道」 出演:グレッグ・ハン、清原果耶 監督・脚本:藤井道人 エグゼクティブ・プロデューサー:チャン・チェン 撮影:今村圭佑 原作:「青春18×2 日本慢車流浪記」 製作幹事:JUMPBOYS FILMS、サイバーエージェント 制作プロダクション:JUMPBOYS FILMS、BABEL LABEL 配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2024「青春18×2」film partners 公式サイト:https://happinet-phantom.com/seishun18x2 -
草野なつか監督「王国(あるいはその家について)」劇場公開決定、濱口竜介監督の称賛コメントも
2023年10月10日ロッテルダム国際映画祭2019や山形国際ドキュメンタリー映画祭2019に出品され、世界の評論家を騒然とさせて英ガーディアン紙・英国映画協会〈BFI〉の年間ベスト作品に選ばれた草野なつか監督の長編第2作「王国(あるいはその家について)」が、12月9日(土)よりポレポレ東中野で3週間限定公開される。メインビジュアルと予告編が到着した。 「王国(あるいはその家について)」は演出による俳優の身体の変化に着目。脚本の読み合わせやリハーサルを、俳優が役を獲得する過程= “役の声を獲得すること” と捉え、同場面の別パターンまたは別カットを繰り返す映像により表現する。ドキュメンタリーと劇で交互に語るその手法は脚本が持つ可能性をも反復し、友人や家族という身近なテーマによる人間の心情に迫ることに挑戦している。「王国」を作り上げると同時に、その支配からも逃れようとする。綱渡りのような150分間で新たな映像言語をもって試みの全貌を伝える。 2016年度愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品として製作された本作は、2017年に64分版が発表され、再編集した150分版は第11回恵比寿映像祭、新文芸坐、三鷹SCOOLで上映、およびMUBIで限定配信されたのみだった。 このたびオムニバス映画「広島を上演する」の一編である草野監督最新作「夢の涯てまで」が、マルセイユ国際映画祭2023でのワールドプレミアに続き第24回東京フィルメックス メイド・イン・ジャパン部門へ選出されたことを記念し、劇場公開の運びとなった。 脚本を担うのは、草野監督の初長編「螺旋銀河」や濱口竜介監督「ハッピーアワー」の高橋知由。今回の予告編は、「とてつもなく大きな」「とおぼえ」の新鋭・川添彩が制作した。 制作時を振り返りつつ今の思いを綴った草野監督のコメント、本作の試みに敬意を表した濱口竜介監督のコメントも寄せられた。 草野なつか監督 『王国(あるいはその家について)』を撮影したのは2017年の年明けだった。初日にフィクション部分を撮影し、いよいよ作品の肝となるリハーサル撮影、という2日目、自分の見通しの甘さが原因で身動きの取れない状態になった。このとき、作品の本質を理解し打開策を講じたのは私ではなくスタッフであり、駆動し始めた撮影で大きな、広い景色を見せてくれたのは役者たちだった。翌年完成し2019年に映画祭を周ったのち、映画配信サイトMUBIでの配信が始まったまさにそのとき、世界中でロックダウンが起きた。 コロナ前に撮影した本作がコロナを経た今どう観られるかは想像もつかないが、作品がまた大きな景色を見せてくれること、そして今度は観客の皆さんに遠くまで連れて行ってもらえるであろうことを私は楽しみにしています。 濱口竜介監督 俳優たちはテイクを重ね、やがて「これしかない」という声に辿り着く。この特権的な声が本来「OK」テイクとなるものだ。しかし、このたった一つの声は、実のところすでに為された無数の発声がその裏に張り付いた複層的なものなのだ。『王国』ではその声は示されるとともに解体されて、あらゆる声が「OK」として響く。自分が夢見たことを先んじてやられてしまったような、そんな感覚を持った。草野なつか監督の勇気と知性に敬意を表したい。 Story 出版社の仕事を休んでいる亜希は、一人で暮らす東京から1時間半の実家で数日を過ごすことに。それは、小学校から大学まで一緒だった野土香の新居へ行くためでもあった。 野土香は大学の先輩だった直人と結婚して出産し、実家の近くに暮らしていた。その新居は温度と湿度が適正に保たれ、透明の膜が張られているようだった。まるで世間から隔離されているようだと亜希は思った。野土香の娘・穂乃香は人見知りをしていたが、亜希が遊びの相手をしているうちに懐いた。一方、野土香はとても疲れているように見えた。 数日後、亜希は東京の自宅で手紙を書いていた。夢中でペンを走らせ、書き終えると声に出して読み始める。 「あの台風の日、あの子を川に落としたのは私です」 そして今、亜希は警察の取調室にいる。野土香への執着、直人への憎悪を、亜希は他人事のように話し始めた。 「王国(あるいはその家について)」 出演:澁谷麻美、笠島智、足立智充、龍健太 監督:草野なつか 脚本:高橋知由 撮影:渡邉寿岳 音響:黄永昌 助監督:平波亘 美術:加藤小雪 衣裳:小笠原由恵 ヘアメイク:寺沢ルミ 編集:鈴尾啓太、草野なつか 写真:黑田菜月 演出助手:神田友也 手紙文作成:高橋知由、澁谷麻美 イラスト・タイトルデザイン:さいとうよしみ エンディング曲:GRIM「Heritage」 エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司 プロデューサー:鈴木徳至 愛知県美術館美術品収集委員会・オリジナル映像部会委員:天野一夫、岡田秀則、岡村恵子、酒井健宏 企画:愛知芸術文化センター 制作:愛知県美術館 配給:コギトワークス 宣伝プロデューサー:村上知穂 宣伝:大橋咲歩、本多克敏 宣伝デザイン:三浦樹人 予告編:川添彩 2018年/カラー/スタンダード/150分 公式サイト:domains-movie.com -
カンヌ受賞。問題児たちが映画撮影に臨むひと夏の物語「最悪な子どもたち」
2023年10月10日問題だらけの子どもたちと完璧ではない大人たちが織り成すひと夏の映画撮影の物語を描き、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞した「最悪な子どもたち」が、12月9日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 フランス北部の荒れた地区を舞台にした映画が企画され、地元の少年少女が公開オーディションに臨む。主役に選ばれたのは、異性との噂が絶えないリリ、怒りをコントロールできないライアン、心を閉ざしたマイリス、出所したばかりのジェシーという4人のティーンエイジャー。なぜ問題児ばかりなのか? 監督の狙いとは? 住民らが訝しむ中、波乱とともに撮影は進み、予期せぬ展開が訪れる──。 監督は、キャスティングディレクターや演技コーチとして数千人以上の若者と接してきたリーズ・アコカとロマーヌ・ゲレの新進タッグ。公開オーディションを題材とした短編「シャス・ロワイヤル」(2016)で監督デビューし、「なぜ映画というジャンルが、過酷な環境に生きる子どもたちに惹かれ、カメラを向けようとするのか?」というかねてからの疑問を出発点に、初長編となる「最悪な子どもたち」を完成させた。世代や文化の違いが生むハプニングで観客を楽しませると同時に、映画が個人やコミュニティにもたらす影響、作り手の倫理、社会格差といったテーマを突きつける。 4人の主人公を演じるのは、実際に撮影地近くの学校や児童養護施設でオーディションに臨み、選ばれた演技未経験の子どもたち。映画の表現と大人の責任の間で揺れる監督に扮するのは、「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」「オーバー・ザ・ブルースカイ」などの俳優であり、劇作家・映画監督としても活躍するヨハン・ヘルデンベルグ。 映画には「子供たちが経験する撮影体験を興味深い視点から描いている。刺激的で、時にダークな可笑しさがある作品」(Deadline)、「最高で素晴らしい映画。ワイルドな子供たち4人を監督自身が賢明にキャスティングした結果だ」(le Parisien)、「本物の素晴らしさと魅力を備えた若い俳優たちが、信じられないほどの感情の高まりを表現している」(ELLE)、「演技未経験の子どもたちに、劇場スクリーンも、観客の心も、揺さぶられる!」(TELERAMA)といった賛辞が寄せられている。 《映画の人物》を演じることで、《自身》と向き合うことになる子どもたち。その瑞々しく変わりゆく姿に魅了される注目作だ。 「最悪な子どもたち」 監督:リーズ・アコカ、ロマーヌ・ゲレ 出演:マロリー・ワネック、ティメオ・マオー、ヨハン・ヘルデンベルグ、ロイック・ペッシュ、メリーナ・ファンデルプランケ 原題:Les Pires 英語題:The Worst Ones 字幕:横井和子 2022/フランス/カラー/DCP/2.35:1/99分 配給:マジックアワー ©Eric DUMONT - Les Films Velvet 公式サイト:www.magichour.co.jp/theworstones