成田凌、前田敦子、六角精児の共演で、コンビニを入口とした異世界での冒険を描く三木聡監督作「コンビニエンス・ストーリー」が、ファンタジア国際映画祭(カナダ・モントリオール)と香港国際映画祭に出品されることが決定。成田凌と三木聡監督が喜びのコメントを寄せた。
成田凌コメント
私たち日本人の当たり前の世界、コンビニ。どんなに真っ暗闇の中でも永遠に光が灯る場所、その異様なさま、異様な人間たち、そんな私たちの当たり前、そして違和感が、異国の皆様にどう目に届き心に届くのでしょうか。
想像もできない世界へ、行ってらっしゃい、コンビニエンス・ストーリー。
三木聡監督コメント
遠い空の下、この映画が上映されると言うが。不可解な物語は外国語の字幕になり、映し出された風景はまた別の意味をもつのかもしれません。スクリーンの上で探されるであろう幾つもの答えは不条理と条理の中を彷徨い、その先にあるのは快感かそれとも混乱か?
異国のお客様、どうかお願いです、探さないで下さい、そこにはもう何も無いのですから。
また、8月5日(金)からの全国公開を前に、三木聡監督のインタビュー動画と著名人コメントが到着した。
あんこ(映画大好き芸人)
何でも揃うコンビニエンスストアには、異世界の入り口まであった!? この世界、奇想天外奇妙奇天烈摩訶不思議!異世界へハマり込んだスランプ脚本家と共に、僕らもこの映画にハマっちゃう! 今回も三木ワールド……いや、三木アナザーワールド全開だ!
きたろう(俳優/シティボーイズ)
主人公の成田凌君のどの表情も素敵、惚れました。意味あることやリアルのどこが面白いんだと云う三木監督魂が、スケールアップして炸裂しています。半分地蔵には笑わせてもらいました。
宮藤官九郎(脚本家)
三木監督がクレイジーでチャーミングな新作をマジメにフザけて撮り続けてくれる限り、ニヤニヤしながら暮らせそうな気がする、それが理想です。ちなみに最寄りのコンビニは「ド」と「ギ」と「リ」の三交代制です。
竹島ルイ(映画ライター)
デヴィット・リンチ×つげ義春×寺山修司。鬼才・三木聡から届けられた、とびっきり妖しくて、とびっきり奇妙な、万華鏡的世界。これはキケン、中毒性アリ!
轟夕紀夫(映画評論家)
三木聡監督はこれでまた、叱られちゃうのかなあ〜。でもまるで、その道の大先輩、「会社に大目玉をくらった」ことが(今やいい意味で)伝説化している映画仙人・鈴木清順をなぞっているかのよう。本作も三木版の怪異譚「ツィゴイネルワイゼン」(80)みたいだし。コンビニ発、脱条理ムービーの迷宮に嵌まる勇気は……ある?
松崎健夫(映画評論家)
こんな夢を見る。〆切で逼迫した疲弊の末、睡魔に敗北。だが、夢の中で抜群のアイディアが閃いて安堵に至る。目覚めと同時に仕事を再開するも、その発想は大抵使い物にならないのだ。斯様な歓喜と絶望の正体が、三木監督によって解体されている。
村山章(映画ライター)
ナンセンスの皮はどこまで剥いてもナンセンスなのか? 三木監督のとぼけた韜晦に乗せられていると、いつのまにか幻想文学的な風格に取り込まれている面妖ファンタジー。もしくは三木監督版「アフター・アワーズ」か。
RaMu(タレント/YouTuber)
奇妙な展開と奇妙な登場人物たち。コンビニで巻き起こる不思議な世界に迷い込み終始夢見心地な気分であっと驚く結末でまさに夢から覚めたような感覚になれること間違いなし!
さらに映画のオフィシャルTシャツ(5種)が、セブンネットショッピング限定で販売決定(https://bit.ly/3S12tcU)。作品世界を表現したデザインとなっている。
©2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会
配給:東映ビデオ