鈴木亮平 × 宮沢氷魚。独りよがりな愛の献身を描く「エゴイスト」が2023年公開

愛と毒のあるコラムの数々を送り出してきた高山真の自伝的小説を、鈴木亮平と宮沢氷魚の共演により、「トイレのピエタ」の松永大司のメガホンで映画化。性愛も血縁も超えた愛のカタチを描く「エゴイスト」が2023年に公開される。

 

 

まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔(鈴木亮平)。最初は戸惑いながらも浩輔からの救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太(宮沢氷魚)。浩輔は龍太との出会いによって鎧を脱ぎ捨て、誰かを心から愛する喜びを知っていく。しかし大切な人との関係を断たれたとき、浩輔はこの愛のかたちは自己満足なのではないか、彼らを追い詰めていたのではないかと自問自答する。愛とは自分を救うためのエゴなのか、それとも……。

深くて静かな愛と赦しを綴る「エゴイスト」。キャストと監督のコメントは以下の通り。

鈴木亮平
「愛はエゴか、エゴが愛か」 これは私が昔から考え続けてきたテーマでした。
原作小説を初めて読んだ時、著者も同じテーマに向き合ってきた方なのではないかと感じました。
この映画が静かに、皆様の心の深い場所へ届きますように。

宮沢氷魚
「エゴイスト」という作品に出会い、僕は人間の本質、原点とはなんなのかを考えさせられました。
愛とは一体なんなのか。無条件の愛など存在するのか。たくさん悩み、苦しみ、でも希望の光を目指してこの作品に挑みました。
二人の人間の愛情と生き様をまるでドキュメンタリーのように描いた作品が完成しました。
一人でも多くの人にこの作品が届くことを心より願っています。

松永大司監督
自身の監督デビュー作品である、友人を長年撮影したドキュメンタリー映画「ピュ〜ぴる」がジェンダーをテーマにしていた自分にとって、著者である高山真さんの想いが込められた原作を読んだ際、とても心動かされるものがありました。そしてその原作を鈴木亮平、宮沢氷魚らの人間味溢れる俳優たちと共に、力強い映画として完成させることができました。この作品がささやかでも誰かの生きる力になることを願います。

 

Story

14歳で母を失い、田舎町でありのままの自分を隠して鬱屈した思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。惹かれ合ったふたりは、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかしふたりでドライブに出かける約束をしていた日、なぜか龍太は姿を現さなかった……。

 

原作『エゴイスト』の文庫版が8月5日(金)発売予定

原作者・高山真プロフィール
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる傍ら、エッセイストとして活躍。著書に『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)、『羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界』(集英社)、『愛は毒か 毒が愛か』(講談社)など。2020年没。

原作書影クレジット © 高山真/小学館

 

「エゴイスト」

出演:鈴木亮平、宮沢氷魚
原作:高山真「エゴイスト」(小学館刊)
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子 音楽:世武裕子
企画・プロデューサー:明石直弓 プロデューサー:横山蘭平、紀嘉久
ラインプロデューサー:和氣俊之 撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹
サウンドデザイン:石坂紘行 録音:弥栄裕樹、小牧将人 美術・装飾:佐藤希 編集:早野亮
LGBTQ+inclusive director:ミヤタ廉
スタイリスト:篠塚奈美 ヘアメイクデザイン:宮田靖士
ヘアメイク:山田みずき、久慈拓路 助監督:松下洋平 制作担当:阿部史嗣
制作プロダクション:ROBOT 製作幹事・配給:東京テアトル
製作:「エゴイスト」製作委員会(東京テアトル/日活/ライツキューブ/ROBOT)
〈R-15〉
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
公式サイト:www.egoist-movie.com
Twitter:@egoist_movie

今日は映画何の日?

注目記事