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- 佐藤二朗
略歴 / Brief history
愛知県春日井市で生まれ、4歳から愛知郡東郷町で育つ。小学校の学習発表会が俳優志望のきっかけで、信州大学経済学部卒業後は“役者は趣味でいい”とリクルート社に入社するが、入社式当日に退社を決め、塾講師や求人広告営業で食いつなぎながら、文学座や劇団3○○の養成所に通う。劇団に入団はしなかったものの、1995年の金子修介監督「ガメラ・大怪獣空中決戦」ではヘリコプターのパイロット役でひっそりとスクリーン初登場を果たした。役者の夢は捨てきれず、96年より演劇ユニット“ちからわざ”を主宰。作・出演をつとめ、俳優活動に入った。99年からテレビドラマにも出演するようになり、ちからわざの公演を見た堤幸彦によってTBS『ブラックジャックII』00の医師役に起用され、これが転機となる。以来、舞台公演と並行して多数のドラマに出演。映画も「溺れる魚」01の取立屋役を皮切りに堤作品の常連となり、低予算映画などを中心に経歴を積み上げる。警察、医師、教師、運転手、サービス業店員といった周辺人物としてワンポイント的な出番で存在感を示し、出演作は映画・ドラマで計150本以上に及ぶ。特に180cm超の身長と四角く武張った顔を活かし、不安・不条理または陽性のオフビート感など非日常を与える役割に定評がある。福田雄一監督「大洗にも星はふるなり」09の粗忽な海の家店主や、フジテレビ『全開ガール』11の蘊蓄弁護士などは近年の陽性演技の代表例。正統派でも評価は高く、TBS『JIN/仁』09・11の主人公に協力する漢方医が顕著な代表作となる。2008年にはドラマ業界の裏方を描くミニドラマ『拝啓トリュフォー様』で初主演。東名阪ネット6『幼獣マメシバ』09でも中年ニート役で主演し、劇場版も作られた。12年には新作「マメシバ一郎」も公開予定。自身も患った強迫性障害が題材の「memo」08で映画監督デビューも果たしている。
佐藤二朗の関連作品 / Related Work
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女神降臨 Before 高校デビュー編
制作年: 2025韓国の大ヒットWEB漫画をKōki,主演で実写映画化する二部作の前編。韓国発のWEBマンガ『女神降臨』に日本オリジナルの要素を入れて二部作構成で実写映画化。地味で冴えない容姿からいじめられ不登校になった麗奈は、メイクを学び、誰もが振り向く女神へと大変身を遂げる。転校先で完璧な人生を再スタートするつもりが……。出演は、「TOUCH/タッチ」のKōki,、「八犬伝」の渡邊圭祐、ドラマ『未来の私にブッかまされる!?』の綱啓永。監督は、「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」の星野和成。 -
女神降臨 After プロポーズ編
制作年: 2025メイクにより人生を変えようとする少女を描いた韓国発の大ヒットWEBマンガ『女神降臨』を「TOUCH/タッチ」のKōki,主演で実写映画化した二部作の後編。メイクで誰もが振り向く女神のような美女へと大変身を遂げる麗奈の、恋と夢を追いかける9年間の行く末とは。誰にも言えないすっぴんの秘密を持つ谷川麗奈をKōki,が、同級生の神田俊を「三日月とネコ」の渡邊圭祐、俊と因縁の仲で麗奈に心奪われる御曹司・五十嵐悠をドラマ『未来の私にブッかまされる!?』の綱啓永が演じる。監督は『チーム・バチスタの栄光』シリーズや『イチケイのカラス』など数々のドラマの演出を手がけてきた星野和成。 -
爆弾
制作年: 2025『このミステリーがすごい!2023年版』(宝島社)『ミステリが読みたい2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で堂々の1位を獲得した呉勝浩のベストセラー小説『爆弾』を映画化。主演は山田裕貴、共演は、伊藤沙莉、染谷将太、渡部篤郎、佐藤二朗。監督は「キャラクター」の永井聡。