カンヌACID部門出品の山﨑樹一郎監督作「やまぶき」、予告編解禁&各国映画祭で4冠

陽の当たらない場所に咲く花〈山吹〉をモチーフに、資本主義と家父長制社会の歪みに潜む悲劇と希望を描き出し、第75回カンヌ国際映画祭ACID部門に出品された山﨑樹一郎監督作「やまぶき」が、11月5日(土)より渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開。予告編が到着した。

 

 

かつて韓国の乗馬競技のホープだったチャンス(カン・ユンス)は、父親の会社の倒産で多額の負債を背負った。岡山県真庭市に流れ着き、今はヴェトナム人労働者たちと採石場で働いている。一方、刑事の父とふたり暮らしの女子高生・山吹(祷キララ)は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める。ふたりとその周囲の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交錯し始める──。

予告編は、チャンスが岡山で新しい家族と過ごす様子と、山吹がサイレントスタンディングするシーンからスタート。そしてオリヴィエ・ドゥパリの手掛けたトイピアノの音色とともに、ふたりの人生が思いがけず交わっていく物語の断片を映し出す。

本作は9月、第27回スプリト国際映画祭グランプリ、第19回ウラジオストク国際映画祭審査員賞、第18回ルッカ国際映画祭グランプリ、第8回ブラジリア国際映画祭最優秀男優賞(カン・ユンス)という4賞を受賞する快挙を果たしている。10月は、ロッテルダム国際映画祭(1〜2月にオンライン開催)のリアル上映に合わせて山﨑監督がオランダへ渡航する予定だ。

 

    

 

© 2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE
配給:boid/VOICE OF GHOST

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