映画『極主夫道 ザ・シネマ』―笑いと感動の痛快お祭りムービー!!
- 瑠東東一郎 , 極主夫道 ザ・シネマ , 極主夫道 , 玉木宏、川口春奈、志尊淳、古川雄大、玉城ティナ、松本まりか、滝藤賢一、安達祐実、吉田鋼太郎、稲森いずみ、竹中直人 , おおのこうすけ
- 2022年10月26日
豪華俳優陣が笑いのために熱演を見せる賑やかなお祭りムービー
玉木宏演じる元極道が、最強の主夫となってあらゆる家事をこなし、ご近所トラブルまでも解決するコメディ映画「極主夫道 ザ・シネマ」のDVDとBlu-rayが、10月26日にリリースされる。
エンタメ要素てんこ盛りの賑やかなお祭りムービー
原作は人気漫画『極主夫道』で、おおのこうすけがWEBコミックサイト『くらげバンチ』に2018年から連載中。コミックの累計発行部数は550万部を突破している。そして、2020年10~12月に読売テレビ・日本テレビ系で連続ドラマ化され、全10話を放送した。同原作は2021年にアニメ化もされているほか、2020年にはアメリカで最も権威ある漫画賞の第32回アイズナー賞で最優秀ユーモア出版物賞を受賞するなど、高い評価を受けている。
そんな人気漫画が原作のドラマ版を映画化した今回の「極主夫道 ザ・シネマ」は、ドラマ版のキャストとスタッフが再結集。ドラマ版は、主人公を演じる玉木宏をはじめとした豪華俳優陣が、爆笑必至の振り切った芝居を見せて話題となったが、映画版では新キャストも加わり、さらにパワーアップ。ドタバタの笑いに恋愛やアクション、さらには感動の家族愛まで詰め込んだ、エンタメ要素てんこ盛りの賑やかなお祭りムービーとなっている。
物語はシンプルなので、元極道が結婚を機に足を洗い、専業主夫になったという基本設定さえわかっていれば、ドラマ版を未見でも楽しめるが、個性的な濃すぎる登場キャラクターたちを知っているとより楽しめる作品でもあるので、まずはドラマ版の概要と主要キャラクターをご紹介しておこう。
濃すぎる爆笑キャラクターたちを豪華俳優陣が熱演
主人公の黒田龍 (たつ/玉木宏)は、かつて“不死身の龍”と恐れられた伝説の極道だったが、未婚のシングルマザーだった美久(川口春奈)と恋に落ち、結婚を機に足を洗う。掃除・洗濯・料理を完璧にこなす最強の専業主夫となった龍は、デザイナーとして働く妻・美久と血の繋がらない娘・向日葵(白鳥玉季)との3人、そして飼い猫の銀と共に、火竜町で穏やかに暮らしている。「二度と揉め事を起こさない」と誓い、町内の婦人会にも参加して町に溶け込もうとする龍だったが、無自覚ながら見た目も言葉遣いも極道時代が抜けきれないため、周囲を怖がらせてしまうことも多い。誤解を受けて自身が騒動を起こしてしまうこともあるが、愛する町と家族を守り、堅気としての筋を通すため、周囲の様々なトラブルを解決しようと日夜奮闘することになる。
龍を取り巻く人々としては、龍を慕う元舎弟の雅(志尊淳)、龍が抜けて苦境にあえぐ天雀会の会長・江口菊次郎(竹中直人)とその妻・江口雲雀(稲森いずみ)、龍のライバルだった元武闘派極道で現在はクレープ屋の虎二郎(滝藤賢一)、天雀会と敵対する大城山組の組長・大城山國光(橋本じゅん)、龍が足を洗ったことを信じきれず目を光らせているドジな警察官コンビの酒井タツキ(古川雄大)&佐渡島幸平(安井順平)、主夫力の高い龍に一目を置く火竜町婦人会の会長・田中和子(MEGUMI)と会員・太田佳世(田中道子)、喫茶店のウェイトレスで雅が好意を寄せる大前ゆかり(玉城ティナ)、その喫茶店店長・遠野誠(水橋研二)、龍の行きつけのスーパーの店長・三宅亮(本多力)、老舗仕立て屋だがその店奥で武器屋を営む店主(くっきー!)などが登場。全員が曲者ばかりで、それぞれが騒動を巻き起こすのだが、演じる役者陣がテンションの高い全力の芝居でノリノリの熱演を見せるのも、本作の見所となっている。
ぶっ飛んだコメディ表現や本格アクションが満載
そして、今回の「極主夫道 ザ・シネマ」では、謎のイタリアかぶれのマフィア・近藤役で吉田鋼太郎、龍に惚れる元レディース総長かつ虎二郎の妹・虎春役で松本まりか、キレると豹変する保育園の園長・白石役で安達祐実が新たに登場。
ある日、火竜町に現れた近藤率いる極悪地上げ屋が、「かりゅう保育園」の土地を狙って執拗な嫌がらせを行ったことから、龍が雅と用心棒を買って出るが、近藤たちの行動はエスカレート。やがて虎二郎とその妹の虎春も龍の仲間に加わるが、龍の家の前に男の子が捨てられていたことで“隠し子騒動”が持ち上がり、さらには虎春と美久との間で龍を巡る恋愛バトルも勃発するなど、次々と問題が続出。龍はすべてにケリをつけるため“史上最大の夏祭り”を開幕することになる。
役者陣の熱演ぶりもさらに過熱しているほか、竹中・吉田・くっきー!たちの悪乗り寸前のアドリブも全開。笑いに徹底的にこだわり、CGを駆使したぶっ飛んだコメディ表現もある。また、本格的な格闘シーンはドラマ版でも見所の一つだったが、今回はさらに本格的なカーアクションまでも登場。玉木と滝藤は見事な格闘術と共に、本作のために鍛え上げた肉体美も惜しみなく披露している。さらには家族愛や恋のかけひきまでも盛り込み、賑やかな夏祭りのような映画となっている。
笑いのために全力で真面目にふざける姿が見られるメイキング
10月26日にリリースされるDVDとBlu-rayには、スペシャルメイキングと、メインキャスト8人(玉木宏、川口春奈、志尊淳、滝藤賢一、吉田鋼太郎、松本まりか、稲森いずみ、竹中直人)がキャイ~ンの天野ひろゆきの司会で様々な撮影裏話を語り合うキャスト座談会(完全版)という、総計約1時間の特典映像も収録。
メイキングでは、役者陣がこの現場を楽しみつつも、皆がテンションを上げて喉がつぶれるほど声を張り上げ、全力で撮影に臨んでいた様子がわかる。特に主演の玉木は、出演シーンが多いのはもちろん、身体作りから関西弁、料理やアクション、ボケやノリツッコミもあるなど多種多彩な体を張った芝居が求められるため、クランクアップ時には「台本を読んだ時には、(大変そうな撮影シーンの多さなどに)これ終わるのかな? と思った(笑)」と、この現場の過酷さを楽しさや達成感と共に笑顔で語っている。また、ビンタシーンも本作のお約束だが、叩く側も叩かれる側も双方が大変なその撮影の裏側や、本編ではカットされたアドリブシーンの一部なども収録。一流のキャストとスタッフたちが、笑いのために本気で真面目にふざけて見せ、そこには多大な労力がかかっているのを垣間見ることができる。
文=天本伸一郎 制作=キネマ旬報社
「極主夫道 ザ・シネマ」
●10月26日(水)DVD&Blu-ray発売(レンタル同時)
DVD&Blu-rayの詳細情報はこちら
●極主夫道 ザ・シネマ DVD 4,730円(税込)
<映像特典>メイキング映像、キャスト座談会(完全版)
●極主夫道 ザ・シネマ Blu-ray 5,830円(税込)
<映像特典>メイキング映像、キャスト座談会(完全版)
●2022/日本/本編117分+特典
●原作:おおのこうすけ『極主夫道』(新潮社バンチコミックス刊)
●監督:瑠東東一郎
●脚本:宇田学、瑠東東一郎
●音楽:瀬川英史
●出演:玉木宏、川口春奈、志尊淳、古川雄大、玉城ティナ、松本まりか、滝藤賢一、安達祐実、吉田鋼太郎、稲森いずみ、竹中直人 ほか
●発売・販売元:株式会社バップ
©2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会