ソフィー・マルソー × フランソワ・オゾン。安楽死をテーマにした「すべてうまくいきますように」

 

名匠フランソワ・オゾンがソフィー・マルソーを主演に迎え、安楽死をめぐる父と娘の葛藤劇を涙と笑いで綴った「すべてうまくいきますように」が、2月3日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマほかで全国公開。場面写真が到着した。

 

 

オゾン監督作「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムによる自伝的小説をもとに、安楽死を望む父親と振り回される娘の姿をユーモアを交えて描き、家族愛と人生について軽やかに問いかける「すべてうまくいきますように」。2021年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。

主演は「ラ・ブーム」以来のスターであるソフィー・マルソー。本音しか言わない父を、傷つきながらも敬愛する娘のエマニュエルを感情豊かに演じる。

父のアンドレ役は、ヌーヴェルヴァーグの監督たちとたびたび組んできた重鎮アンドレ・デュソリエ。毒舌、頑固、ワガママ、意地悪ながらも魅力的なキャラを見せる。

さらに、母のクロード役にシャーロット・ランプリング(オゾン作品では「まぼろし」「スイミング・プール」「17歳」に出演)、妹のパスカル役にジェラルディーヌ・ペラス(「17歳」でセザール賞にノミネート)、安楽死を支援する協会から派遣された怪しげなスイス人女性役にハンナ・シグラと、大物・実力派が顔を揃える。

最期の日を決めた父と娘たちの前に、愛や倫理、法律や宗教などさまざまな理由から反対する者たちが立ちはだかる。果たして父は決行するのか? その結末に注目したい。

 

Story
芸術や美食を楽しみ、ユーモアと好奇心にあふれ、何より生きることを愛していた85歳の父アンドレが突然、安楽死を願う。脳卒中で倒れて身体の自由がきかなくなった現実を受け入れられず、人生を終わらせるのを手伝ってほしいと娘のエマニュエルに頼んだのだ。
小説家のエマニュエルは妹のパスカルと共に、父の気が変わるよう望みながらも、合法的に安楽死を支援するスイスの協会とコンタクトをとる。一方で、リハビリが奏功して日に日に回復していく父は、孫の演奏会やお気に入りのレストランへ出かけ、生きる喜びを取り戻したかに見えた。だが、父はまるで楽しい旅行の日を決めるように、娘たちにその日を告げる。娘たちは戸惑い葛藤しながらも、父と真正面から向き合おうとする──。

 

「すべてうまくいきますように」

監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、ジェラルディーヌ・ペラス、シャーロット・ランプリング、ハンナ・シグラ、エリック・カラヴァカ、グレゴリー・ガドゥボワ
2021/フランス・ベルギー/フランス語・ドイツ語・英語/113分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/原題:Tout s'est bien passé/字幕翻訳:松浦美奈/映倫区分:G
© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
公式HP:ewf-movie.jp