ブレンダン・フレイザーが圧倒的存在感!ダーレン・アロノフスキー監督の感動ドラマ「ザ・ホエール」

 

「ブラック・スワン」「レスラー」のダーレン・アロノフスキーが、「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー主演で、A24の製作により描く室内ヒューマンドラマ「ザ・ホエール」が4月公開。場面写真が到着した。

 

 

自宅のソファをほとんど動かず、引きこもり生活を続けた結果、重度の肥満となったチャーリー。さらに心不全を患って死期が近いと悟った彼は、過食の原因ともなったトラウマと向き合おうと決意。壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする──。

サム・D・ハンターの舞台劇を原作に、主人公の最期の5日間を描く本作。ダーレン・アロノフスキーの「マザー!」以来5年ぶりの映画監督作であり、ハリウッドの表舞台から遠ざかっていたブレンダン・フレイザーが体重272キロの主人公になり切って圧倒的な存在感を見せる。共演は『ストレンジャー・シングス』のセイディー・シンク、「ザ・メニュー」「ダウンサイズ」のホン・チャウなど。

 

 

映画は第79回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、北米では2022年の1スクリーンあたりの興収平均の最高記録、ならびにアロノフスキー監督作として「ブラック・スワン」以来最高のオープニング成績を叩き出した。そしてゴールデングローブ賞では、主催するハリウッド外国人記者協会との関係性を理由にブレンダンは辞退を表明していたものの、主演男優賞にノミネートされた。

ブレンダンは「この役を演じるのが怖かった。自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している」とコメント。

アロノフスキーは「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いにエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」と語る。人間の弱さと願いを率直かつ真摯に描いた、心揺さぶる物語だ。

 

Story
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避して過食となり、健康を害した40代の男チャーリー。アランの妹である看護師のリズに助けられながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立て、病状が悪化しても病院行きを拒み続けている。やがて死期を悟った彼は、アランと暮らすために家庭を捨てて以来、8年間も別れたままだった娘のエリーに会おうと決意。そして彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校や家庭で多くの問題を抱えていた……。

 

「ザ・ホエール」

監督:ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本:サム・D・ハンター
出演:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈/PG12
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