かつての少女が、父との夏を巻き戻す。新星シャーロット・ウェルズのまばゆい初長編監督作「aftersun/アフターサン」

 

11歳のソフィが父と過ごした夏休みを、20年後、当時の父と同じ年齢になった彼女の視点で綴り、世界の映画賞で216ノミネート・62受賞(2/14時点)を果たしている新星シャーロット・ウェルズの長編監督デビュー作「aftersun/アフターサン」が、5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほかで全国公開。場面写真が到着した。

 

 

2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼んだ本作は、米国アカデミー賞主演男優賞&英国アカデミー賞4部門にノミネート。スタジオA24が北米配給権を獲得し、複数の主要メディアが同年のベストムービーに選出、オバマ元大統領もお気に入り映画にピックアップした。

思春期のソフィを瑞々しく演じるのは、オーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。愛情深く繊細な父親カラム役には、ドラマ『ノーマル・ピープル』でブレイクしたポール・メスカル。そして「ムーンライト」の監督バリー・ジェンキンスが脚本に惚れこみ、プロデューサーに名乗りを上げた。

陽の注ぐ浜辺、日焼け止めの香り、波の音、今も残る父の手の感触。多くを語らないミニマルな演出のもと、クイーン&デヴィッド・ボウイの『アンダー・プレッシャー』やブラーの『テンダー』などのヒットソングに彩られた物語は、ヒリヒリした痛みとともに深い余韻をもたらす。

 

〈レビュー〉

五感に訴えてくる、感動的なデビュー作。
──VARIETY

なんて愛おしい作品だろう。
──The Guardian

息をのむ、生涯忘れられない作品。
──POSTER REVIEW

このまま終わってほしくないと願いながら観ていた。
──THE RINGER

どの瞬間を切り取っても圧倒的かつミニマリスティックで、
必然的に入り込んでしまう。
──COLLIDER

近年のイギリス映画界において、
もっとも注目すべき新人監督のひとりであることは間違いない。
──SCREEN DAILY

 

     

 

Story
11歳の夏休み、ソフィは離れて暮らす31歳の父親カラムとトルコのひなびたリゾート地にやってきた。
太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを向け合い、ふたりは親密な時間を過ごす。
20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィ。懐かしい映像から記憶を手繰り寄せつつ、大好きだった父の当時は知らなかった一面を見出してゆく……。

 

「aftersun/アフターサン」

監督・脚本:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
プロデューサー:バリー・ジェンキンス
原題:aftersun/2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/映倫:G
字幕翻訳:松浦美奈
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:happinet-phantom.com/aftersun/
公式Twitter:https://twitter.com/aftersunjp
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022

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