トランプ政権最大のリーク事件の真相は?FBIの尋問を完全再現した「リアリティ」

 

2017年、米国家安全保障局(NSA)の契約社員だった25歳のリアリティ・ウィナーが逮捕される。罪状は《国家機密の漏洩》。ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選への介入疑惑に関する報告書をメディアにリークしたというものだった。「トランプ大統領誕生は、ロシア政府に仕組まれたものだった?」トランプ政権を揺るがすそのセンセーショナルなニュースは世界を驚かせ、個人の情報漏洩罪として史上最長となる懲役5年の刑を言い渡されたリアリティは、一躍《第2のスノーデン》として注目の的となった──。

そんなリアリティへのFBI捜査官による尋問の一部始終を、裁判で公開された音声記録を元にほぼリアルタイムで完全再現し、第73回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品された「リアリティ」が、11月18日(土)よりシアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル池袋ほかで全国公開。ポスタービジュアルと特報映像が解禁された。

 

 

買い物から帰宅したリアリティは、2人の男性に声をかけられる。笑顔でFBI捜査官だと名乗る彼らは、ある事件を捜査しているとのこと。「引っ越してどのくらい?」「ペットはいる?」気さくな口調で何気ない質問が重ねられ、次第に不穏さが漂う……。

 

 

本作で映画監督デビューを果たしたのは、ニューヨークの現代演劇シーンで数々の賞に輝き “超新星” と評される劇作家ティナ・サッター。尋問記録について彼女は「すでにスリラーが完成されていた。リアリティ・ウィナーとは何者なのかということに完全に夢中になった」と語る。主演は『ユーフォリア/EUPHORIA』「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のシドニー・スウィーニーが務める。

なおリアリティ・ウィナーについては、「コーダ あいのうた」のエミリア・ジョーンズが主演を務め、「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」の脚本家スザンナ・フォーゲルのメガホンにより「Winner」(原題)として映画化されることも決まっている。

《国家の反逆者》をめぐる衝撃の心理スリラーに注目だ。

 

 

 

「リアリティ」

監督:ティナ・サッター 脚本:ティナ・サッター、ジェームズ・ポール・ダラス
出演:シドニー・スウィーニー、ジョシュ・ハミルトン、マーチャント・デイヴィス
2023年/アメリカ/英語/82分/ビスタ/カラー/5.1ch/G/原題:REALITY/日本語字幕:額賀深雪/配給:トランスフォーマー
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