戦国史の常識をぶっ壊す。北野武監督「首」、本ポスター&本予告解禁

 

北野武監督が構想に30年を費やし、信長・秀吉・家康・光秀ら武将たちの野望と裏切りが交錯する〈本能寺の変〉を一大スケールで描いた戦国スペクタクル「首」が、11月23日(木・祝)より公開。本ポスターと本予告映像が解禁された。

 

 

羽柴秀吉を北野武が自ら演じ、明智光秀役に西島秀俊、織田信長役に加瀬亮、軍師の黒田官兵衛役に浅野忠信、秀吉の弟の羽柴秀長役に大森南朋、秀吉に憧れる百姓の難波茂助役に中村獅童を起用。その他、木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが出演する。

バイオレンス&笑いという北野ワールド全開。“どいつもこいつも狂った” 乱戦記に熱くなる。

 

 

西島秀俊は「生きるか死ぬかの毎日で、首だけになってしまえば、地位も名誉も何もないという無常観。死と隣り合わせの日々の中、滑稽なことと笑った直後に悲惨なことが起きたり…他の監督では感じることのできない、北野監督ならではの世界観があった」とし、北野作品「Dolls」(2002)への出演時を振り返りつつ「急遽追加になったシーンで大掛かりなセットを組んだのに1カットで終わったことがあった。準備にいくらかけても『ここは撮り切った、もう大丈夫』という判断、切り替えは当初と変わらない。今回も直前で追加になった大掛かりなシーンがあって、すごい労をかけたのですが、ヒキのカットを撮ってすぐ終わってしまう。そういったところに監督の美学を感じたし、ずっと変わっていないと感じた」と話している。

「アウトレイジ」シリーズにも出演した加瀬亮は「北野監督は色々な戦いを経てトップに立った方。その中で色々感じたことをあらゆるキャラクターにちりばめていて、それぞれの武将たちに監督の人生を重ねられると思った」「今までは助監督を通じて演出を受けていたが、今回は北野監督が直接現場に来て、ひと言ふた言おっしゃってくれることが多く、丁寧な演出を多く受けた感じがした」とコメント。

大森南朋は「すぐ本番に行くという恐怖がある」「一度、どこまで許されるのか、北野監督との気配でせめぎ合うというか…でもこれは本当に怖い。よっぽどのことがないと北野監督は『もう1回』っておっしゃらないんですよ。何回も同じことをやるのも大変ですが、1回しかできないという緊張感。これもすごく感じました」と明かしている。

 

Story
天下統一を掲げる織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていた。その最中に家臣の荒木村重が反乱を起こして姿を消し、信長は羽柴秀吉、明智光秀ら家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。やがて秀吉の弟・秀長と軍司・黒田官兵衛の策で捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、光秀はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始める。だが、それはすべて仕組まれた罠だった。果たして黒幕は誰なのか? 権力争いの行方は? 史実を根底から覆す波乱の展開は、“本能寺の変” へと至る──。

 

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