小松菜奈 × 松田龍平で紡ぐ記憶なき者の運命「わたくしどもは。」、追加キャスト発表、音楽は野田洋次郎(RADWIMPS)
新鋭・富名哲也監督が小松菜奈と松田龍平を主演に迎え、佐渡島を舞台に記憶のない者たちの物語を描き、第36回東京国際映画祭コンペティション部門への出品が決まった「わたくしどもは。」が2024年公開。大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎が出演し、音楽を野田洋次郎(RADWIMPS)が手掛けることが発表された。
佐渡島の金山跡地。倒れている女(小松菜奈)が目覚める。女には過去の記憶がない。女は清掃員のキイ(大竹しのぶ)に助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名づけられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで警備員の男(松田龍平)と出会う。男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は惹かれ合っていく……。
ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、Biennale College Cinema 2018-2019に選ばれた企画を映画化した本作。江戸時代に戸籍を剥奪された人々《無宿人》が、佐渡島に連行され、過酷な金山労働で命を落とした実話に着想を得たと富名監督は言う。
「この社会に記録上存在していない、無宿人と無国籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は “彷徨える魂” としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」
「この映画の物語を支えるプロットとし、佐渡金山を象徴する二つに割れた山、道遊の割戸と呼ばれる金山が大切な役割を担っている。じっと眺めていると、その割れた裂け目はあの世とこの世を繋ぐ出入口に思えたことが映画の強いインスピレーションになった」
記憶を失った女(小松菜奈)を助ける掃除婦キイ役に大竹しのぶ、ジェンダーに悩む高校生の透役に片岡千之助、謎めいたバスガイドのムラサキ役に石橋静河、あの世とこの世の狭間の番人である館長役に田中泯、透の母親役に内田也哉子、爛れた男の役に森山開次、能楽師役に辰巳満次郎。さまざまな分野の表現者らが織り成す、神秘の物語世界に期待したい。
「わたくしどもは。」
出演:小松菜奈、松田龍平、大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎、田中椿、三島天瑠
監督・脚本・編集:富名哲也
音楽:野田洋次郎
企画・プロデュース:畠中美奈
製作・配給:テツヤトミナフィルム
配給協力:ハピネットファントム・スタジオ
©TETSUYA to MINA film
公式サイト:https://watakushidomowa.com