アフロ(MOROHA)主演の家族再生劇「さよなら ほやマン」、予告編と著名人コメント到着

 

ギターとラップの2人組バンド〈MOROHA〉のアフロが初主演を務め、これが長編デビュー作となる庄司輝秋監督が故郷の宮城県石巻市への思いを胸に、島で暮らす家族の再生を描いた「さよなら ほやマン」が、11月3日(金・祝)より新宿ピカデリーほかで全国公開。予告編と著名人コメントが到着した。

 

 

一人前の漁師を目指すアキラ(アフロ)。《ほや》を獲るのが夏季の仕事だ。船に乗れない弟のシゲルと2人、島民に助けられてなんとか暮らしてきたが、両親は震災により今も行方不明で、多額の借金を抱え、人生大ピンチに直面中。そんな折、都会からふらりとやってきたワケありっぽい漫画家の美晴が兄弟の前に現れた。「この家、私に売ってくれない?」その一言から、3人は奇妙な共同生活を送ることに。それは最強の奇跡の始まりだった──。

 

 

ヒロインの美晴を演じるのは、舞台『裏切りの街』などの呉城久美。シゲル役には〈レプロエンタテインメント30周年企画『主役オーディション』〉で合格を勝ち取った新星・黒崎煌代。その脇を津田寛治、松金よね子らベテランが固める。

劇伴は『あまちゃん』『いだてん』の大友良英が担当、エンディングテーマにはBO GUMBOSの名曲『あこがれの地へ』が選ばれた。純度100%の感動作だ。

 

   

 

〈コメント〉(五十音順・敬称略)

この愛の物語に涙せぬひとはいないだろう。
人類が抱えた誤解と優しさへの最大級のテーゼ。
原始生物ほやに始まる謎を解く最低限のヒント。
僕は叫ぶぜ!さよならなんて永遠にない!
──安齋肇(イラストレーター/アートディレクター)

誰かの所為に出来ないことは、=誰の所為でもないと納得出来るものじゃない。
だから、自分の所為を選んだ人は毎日じんわり苦しいのだと思う。飛び込んでお前は大丈夫だと抱き締めてやりたくなる映画だった。
──伊藤俊介(オズワルド)

小さな見栄も大きな傷も、全部曝け出してみっともない。
みっともないことが、こんなにも格好いいなんて知らない。
「なんだこいつら」って思ってたはずなのに、今あの三人に無性に会いたい。
──カツセマサヒコ(小説家)

訪れた事の無い、網地島の生活の匂い、日々の匂いがずっとしていた。
そしてあの日の未曾有の出来事から、東北の現在へと一本の線が引かれた本作。
この嘘の無い映画を観て、思わずその足でホヤを食べに行きました。
その味は、本作と共に思い出から出来事になり、今も忘れられません。
──斎藤工(俳優、映画監督)

大泣きしてしまいました。生々しさとは違う、人の心の動きをそのまま覗くようなリアルさのせいで、どうしても今もあの家族があの島にいる気がしてならないです。
──椎木知仁(My Hair is Bad)

ほやマンは俺だった
──曽我部恵一(サニーデイ・サービス)

人と生きるって、なんて面倒で、なんて素晴らしいのだろう。監督や役者たちの全身全霊に、心の奥で錆びついていた扉が開くようでした。ホヤマンありがとう。ホヤマン、幸せになれ!
──高橋久美子(作家、作詞家)

ゆっくりと流れる時間に身を任せていると、庄司監督の力強い思いがいきなり胸のど真ん中に飛び込んで来た。実際に立ち会った人にしか描けない映画。
アフロさんはアキラでアキラはアフロ、この役は彼しか考えられない。気だるいオフビートな役でありながら熱量を持って絶妙なバランスで演じた呉城久美さん。そして見事なまでに村の漁師と化している津田寛治さん。苦い台詞をサラリと言ってのけるなんとも魅力的な松金よねこさん。健気で繊細、優しさに満ちたシゲルがそこにいた黒崎煌代さん。さらには登場する島の住民の皆さんも。すべての人が愛おしかった。
──筒井真理子(俳優)

「こんな話があるだろうか」という疑問は「こんな話こそあってほしい」という願いに見ていくうちに変わった。それはキャスト一人ひとりが自分の人生をこの物語に持ち寄った結果で、それ自体が一つの奇跡のようだった。
──濱口竜介(映画監督)

昨年の9月、アフロからメールが来た。「映画の主演することになった!」私の心配性に火が点いた。台本覚えられるだろうか?役に成れるだろうか?でも、まぁきっと大丈夫なはず。なんたってアフロだから。10月、またメールが来た。「自信ある、なんて言うのおこがましいけど共演者、スタッフ、みんな一生懸命でここまでとても充実しててすげー良いと思うのでぜったい見てね!」あぁ、やっぱり大丈夫だ。映画は「みんな」で撮るものだ。それが出来てるなら、完成を楽しみにするばかり。映画を観た。「みんな」のキラキラした時間と想いが映っていた。若者二人が素晴らしかった。アフロも愛らしく、彼自身の持つ優しさが滲んでいた。その晩、下北沢のうるさい居酒屋にアフロと飲み行った。酔っ払ったハッピー野郎が、満面の笑みで聞いてきた。「俺映画賞とか獲れるかな!?」ハイボールを吹き出す。「馬鹿野郎!映画舐めんな!」一笑にふしたが、ニヤニヤの止まないその顔を見ながら「あぁ、いい映画だったんだなぁ」と、幸せと酒を口に運んだ。
──東出昌大(役者)

最初は単なるふざけた映画だと思っていた。観終わったとき、びっくりするほど泣いていた。
「置かれた場所で咲くのか、咲くためにどこかに向かうのか──」。
誰もが通る人生の葛藤を圧倒的に掘り下げた最高の映画だ。
──水野敬也(作家)

彼らはきっと今日もどこかで生きている。そう思えた。
映画館を出たら、街が人恋しく映った。
──燃え殻(作家)

誠に人はいじらしい。がんばれ大丈夫、とこの映画は励ます。傑作。
──山﨑努(俳優)

アキラの、兄としてしっかりしようと頑張っている感じも、それでいてちょっと抜けていて頑固で不器用な感じも、全部全部愛おしい!
アフロさんの心の中から叫ぶような演技は、まるで歌っているようで心が揺さぶられた。
ほやマン、感動をありがとう!
──山本さほ(漫画家)

阿部アキラなのか?MOROHA アフロなのか?
この映画を観ればみるほどアフロのドキュメンタリーなんじゃないかと錯覚する。あまりの生々しいラスト、1曲できそう!
──優里(シンガーソングライター、YouTuber)

 

 

「さよなら ほやマン」

出演:アフロ(MOROHA)、呉城久美、黒崎煌代、津田寛治、澤口佳伸、園山敬介、松金よね子
監督・脚本:庄司輝秋 音楽:大友良英 エンディングテーマ:BO GUMBOS「あこがれの地へ」(EPIC RECORDS)
アニメーション:Carine Khalife 企画:山上徹二郎、押田興将 製作プロデューサー:山上徹二郎、押田興将、小田桐団、波多野文郎
アソシエイトプロデューサー:新井真理子 キャスティングプロデューサー:鈴木俊明 ラインプロデューサー:山上賢治 助監督:髙野佳子 撮影・照明:辻智彦 録音・整音:小川武 美術・装飾:澤野五月 編集・カラリスト:鯉渕幹生 VFX:竹内一歩 音響効果:中村佳央 衣裳:宮本茉莉 ヘアメイク:櫻井安里紗 演出応援:七字幸久、野本史生 撮影応援:古屋幸一 漫画作画:山田菜都美 制作担当:柳橋啓子
製作:シグロ、オフィス・シロウズ、Rooftop、ロングライド
制作プロダクション:シグロ、オフィス・シロウズ
配給:ロングライド、シグロ
2023年/カラー/5.1ch/106分
後援:石巻市、文化庁芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©2023 SIGLO/OFFICE SHIROUS/Rooftop/LONGRIDE
公式サイト:https://longride.jp/sayonarahoyaman

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