イタリアの高校生ジャコモ・マッツァリオールは、ダウン症の弟ジョーを主人公にしたショートムービー『ザ・シンプル・インタビュー』を、2015年の〈世界ダウン症の日〉(=3月21日)にYouTubeで公開。すると大反響を呼び、大手出版社の目にも留まってジャコモは弟との物語を執筆することに。そうして2016年に出版され、ベストセラーとなった書籍『弟は僕のヒーロー』(邦訳版は絵本作家ヨシタケシンスケが装画を担当)を映画化した「弟は僕のヒーロー」が、1月12日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと予告編が到着した。

 

 

5歳のジャックは弟ができたことに大喜び。すると両親から弟のジョーは “特別” な子だと聞かされる。ジョーがスーパーヒーローだと信じてきたジャックは、やがて “特別” の意味を知り、思春期を迎えると弟の存在を隠すように。そしてある日、好きな子の前でついてしまった嘘が、家族や友達、町全体を巻き込んで取り返しのつかない事件となり……。

 

 

ジャックを演じるのは「僕らをつなぐもの」のフランチェスコ・ゲギ、ジョー役には実際にダウン症のあるロレンツォ・シスト。さらに「盗まれたカラヴァッジョ」「泣いたり笑ったり」のアレッサンドロ・ガスマン、ペドロ・アルモドバル作品の常連ロッシ・デ・パルマが脇を固める。

映画は第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門で上映された。ダウン症の子を持つ一家の葛藤や喜び、家族愛をユーモアとともに描いたハートウォーミングストーリーだ。

 

「弟は僕のヒーロー」

監督:ステファノ・チパーニ 原作:ジャコモ・マッツァリオール
出演:アレッサンドロ・ガスマン、イザベラ・ラゴネーゼ、ロッシ・デ・パルマ、フランチェスコ・ゲギ、ロレンツォ・シスト、ロベルト・ノッキ、アリアンナ・ベケローニ
2019年/イタリア、スペイン/イタリア語/102分/カラー/2.39:1/5.1ch
原題:Mio fratello rincorre i dinosauri 字幕:関口英子
後援:公益財団法人 日本ダウン症協会、イタリア大使館、イタリア文化会館
提供:日本イタリア映画社 配給:ミモザフィルムズ
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公式サイト:https://mimosafilms.com/hero/