劇作家・演出家のぺヤンヌマキが杉並区長選挙を追う。「映画 ◯月◯日、区長になる女。」

 

2022年の杉並区長選挙に立候補し、わずか187票差で現職を破った岸本聡子および支援した住民たちの姿を、杉並区在住の劇作家・演出家ぺヤンヌマキが監督を務めて追いかけたドキュメンタリー「映画 ◯月◯日、区長になる女。」が、1月2日(火)よりポレポレ東中野で公開。特報映像と大島新監督(「なぜ君は総理大臣になれないのか」「国葬の日」)の応援コメントが到着した。

 

 

長年住むアパートが道路拡張計画により立ち退きの危機にあることを知ったぺヤンヌマキは、止める方法を調べて動き始めたことで、映画の制作を決意。無縁だった選挙・政治の世界にカメラを持って飛び込み、候補者や支援者たちと悩みながら対話を重ねていく。「この選挙方法で良いのか?」「住民要求とは?」「政策とは?」「そもそも公共とは?」。

主題歌は、杉並区民が作った応援歌『ミュニシパリズム』を、黒猫同盟(上田ケンジと小泉今日子)がカバーした『黒猫同盟のミュニシパリズム』。ミュニシパリズムとは、地域に根付いた民主主義や合意形成を重視する考え方で、映画の重要なテーマとなっている。ジャーナリズムとはちょっと違う、希望に満ちた新しい市民映画の誕生だ。

 

 

〈ペヤンヌマキ監督コメント〉

こんにちは、杉並区に住んで20年になるペヤンヌマキです。
私が住んでいる閑静な住宅街に大きな道路を通す計画があることを知りました。計画が進むと私の家は立ち退きになってしまいます。自分のことに精一杯で社会問題のことなんてちっとも考えてこなかった私ですが、自分の住まいが奪われる危機に直面して初めて、政治や選挙が私たちの生活につながっていることに気づきました。そして・・・カメラを回し始めました。投票率を少しでも上げるために。

本当は、猫とまったりお昼寝したり、お気に入りの川沿いを散歩してバードウォッチングを楽しんだりしていたかっただけなんです。だけど黙っていたら、この生活が奪われてしまう。もう黙っちゃいられない!

これは現在私に起きていることであり、杉並区で起きていることであり、どこでも誰にでも起こりうること。
  
〈大島新監督応援コメント〉

とてつもなく魅力的な被写体(岸本聡子さんはもちろん、住民のみなさんも!)、起きていることの劇的さ、監督の志と手腕…三拍子揃いまくった圧巻のドキュメンタリー。絶望的な政治状況の中で、「市民の力で社会を変えることができる」ことを教えてくれる“希望の映画”である!

 

   

 

Story
57万人が暮らす東京都杉並区の緑豊かな街で、行政主導の再開発計画が進んでいた。その中で2022年6月に迎える区長選挙、住民たちは一人の候補者を擁立する。ヨーロッパに暮らし、NGO職員として世界の自治体における「公共の再生」を調査してきた岸本聡子だ。投票日の2ヵ月前に帰国したばかりで地縁も政治経験もない岸本、相手は3期12年続く現職区長。ここから岸本と支援住民との当選に向けた本気の対話が始まる──。

 

「映画 ◯月◯日、区長になる女。」

出演:杉並区民のみなさま
主題歌:『黒猫同盟のミュニシパリズム』(作詞・作曲:ブランシャー明日香/歌唱・編曲:黒猫同盟)
音楽:黒猫同盟(上田ケンジと小泉今日子)、向島ゆり子、ブランシャー明日香
プロデューサー:松尾雅人
監督:ペヤンヌマキ
2024年/110分/DCP/日本
製作・配給・宣伝・著作:映画  ◯月◯日、区長になる女。製作委員会
©2024 映画  ◯月◯日、区長になる女。製作委員会
公式サイト:https://giga-kutyo.amebaownd.com