敬愛するケリー・ライカートに三宅唱が質問!「ファースト・カウ」スペシャル対談

 

現代アメリカ映画の最重要作家ケリー・ライカートが、ドーナツ作りで一攫千金を夢見る男たちの友情物語を紡ぎ、第70回ベルリン国際映画祭をはじめ世界中の賞レースで157部門ノミネート・27部門受賞を果たした「ファースト・カウ」が、12月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかで全国公開。ライカート監督と、かねてより氏の大ファンと公言している三宅唱監督(「ケイコ 目を澄ませて」「夜明けのすべて」)による対談の映像が到着した。

 

 

冒頭に聞こえる船の音の録り方をはじめ、次々と細やかな質問を繰り出していく三宅監督。その一つひとつに丁寧に答えていくライカート監督。心地よい緊張と親密さが広がっていく。三宅監督の背後に置かれた写真に話題が及ぶ一幕も。

映画がピーター・ハットン監督に捧げられていること、制作にあたり意識したフィルムメーカーや作品も明らかに。間もなく封切られる映画へ、観る者をより深くコミットさせる必見の対談だ。

 

三宅唱監督が「ファースト・カウ」に寄せたコメント
一人で歩いていたら気がつかないかもしれない、木の実のようにごく小さな、しかし大切なものを、友人のようにこちらを信用して掌にわけてくれるような映画だ。繊細かつ寛大なこの映画はそれだけにとどまらず、ドーナツや小銭のかわりに銃を握らされてしまう人間がいるという、この世界の容赦のなさからも目を背けない。

 

 

Story
西部開拓時代。アメリカンドリームを夢見てオレゴン州の未開地にやってきた料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは、意気投合して大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツを作るという、甘い甘い一攫千金ビジネスだった──。

 

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配給:東京テアトル、ロングライド

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