三宅唱監督「夜明けのすべて」がベルリン映画祭フォーラム部門出品。コメントとロング予告編到着

 

生きづらさを抱える二人の助け合いを描いた三宅唱監督作「夜明けのすべて」が、第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されることが決定。三宅監督作の同映画祭出品は、2年連続3回目となる。合わせて三宅監督、主演の松村北斗と上白石萌音、原作者の瀬尾まいこのコメントが到着、さらにロング予告編が解禁された。映画の日本公開は2月9日(金)より。

 

 

〈コメント〉

三宅唱監督
『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。

松村北斗
この歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を
「夜明けのすべて」チームの一員としても
松村北斗個人としても本当に誇りに思います。
この映画は大きな世界の小さな街の話です。
誰もが生きづらさを感じる今に、
生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。
そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。
世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。
そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。

上白石萌音
映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。
描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。
作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。

瀬尾まいこ
ベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。
三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、
小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。
私たちの生きている今の世界を離れることなく、
すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、
海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。

Barbara Wurm(Berlinale Forumディレクター)
男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。
私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら?

 

 

Story
PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない藤沢さん(上白石萌音)と、パニック障害で生きがいも気力も失った同僚の山添くん(松村北斗)。友人でも恋人でもない二人だが同志のような思いが芽生え、自分の病気は治せなくても、相手は助けられるかもしれないと思い始める──。

 

©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース

▶︎ 松村北斗と上白石萌音が“救い合う”。三宅唱監督「夜明けのすべて」本予告映像