内ゲバの不条理を炙り出す。悔恨と鎮魂のドキュメンタリー「ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~」
学生運動終焉期に早稲田大学で起きた内ゲバ事件《川口大三郎リンチ殺害事件》に切り込んだ書籍『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(著:樋田毅/文藝春秋)を原案に、当時エスカレートした内ゲバの実態を、口を閉ざしていた当事者たち+池上彰、内田樹、佐藤優らの証言、ならびに鴻上尚史の演出劇により立体的に描き出す「ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~」が、5月25日(土)よりユーロスペースで公開。特報映像が到着し、クラウドファンディングが始まった。
監督は「三里塚に生きる」「三里塚のイカロス」「きみが死んだあとで」で政治闘争の時代を描いてきた代島治彦。音楽は、代島監督作品には欠かせない大友良英が担当する。理想に燃えた若者たちが、革命の名の下に肯定した《暴力の論理》。その不条理が、時代の熱量および悔恨とともに解き明かされる。
「ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~」
監督・企画・編集:代島治彦
撮影:加藤孝信 プロデューサー:沢辺均 音楽:大友良英
劇パート脚本・演出:鴻上尚史 劇パート出演:望月歩(川口大三郎役)、琴和(女闘士役)ほか
出演:池上彰、佐藤優、内田樹、樋田毅、青木日照、二葉幸三、藤野豊、永嶋秀一郎、林勝昭、岩間輝生、吉岡由美子、大橋正明、臼田謙一、野崎泰志、岡本厚、冨樫一紀、石田英敬
制作:スコブル工房 製作:「ゲバルトの杜」製作委員会(ポット出版+スコブル工房)
宣伝:テレザ 配給:ノンデライコ
2024/日本/134分/日本語/カラー/DCP
公式サイト:gewalt-no-mori.com