名優ジャンヌ・モローの監督作を特集する〈映画作家 ジャンヌ・モロー〉が、10月11日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次開催。上映作は「リュミエール」(1976/日本劇場初公開)、「思春期」(1979)、「リリアン・ギッシュの肖像」(1983/日本劇場初公開)の3本となる。著名人のコメントが到着した。

 

 

〈コメント〉

坂本安美(アンスティチュ・フランセ 映画プログラム主任)
もしこれまでジャンヌ・モローという女優の偉大さがこれらの作品を覆い隠してきたのならば、映画作家ジャンヌ・モローをそこから解き放つのではなく、女優であるとともに映画作家であるひとりのアーティスト、ジャンヌ・モローの存在を確認すべき時が、今ようやく来ているだろう。
*劇場用パンフレットへの寄稿より抜粋

須藤健太郎(映画批評家)
ここにはいくつものペアがある。映画と人生。女と男。子どもと大人。粗野と繊細。田舎と都会。休暇と仕事。電話と手紙。誕生と死。歴史と現在。眼鏡と裸眼。無声と有声。光と影。木靴と自転車。前と後ろ。姉と妹。そして2人の女優兼監督。互いに互いを照らし合うようにして。

松田洋子(漫画家)
憧れの人はたくさんいるが「こんな人になりたい」と思ったのはジャンヌ・モローだけ。女性と女優の達人ジャンヌ・モローが撮って見せてくれる女たちにいつかの自分を見つける。私が煙草をやめたのは、禁煙に成功したのではなく愛煙に挫折したのだと思わせる。

山内マリコ(小説家)
ジャンヌ・モローが映画を撮った意味、女が女の映画を作ることの重要さ。それを理解するスタート地点にやっとたどり着いた気がする。温かなフィルムの中に、女による映画の夢がたしかに刻み込まれていた。

ゆっきゅん(DIVA)
(リリアン・)ギッシュがやってきたことは、ここにいる(ジャンヌ・)モローに大きなものを残してくれているとわかる。大女優シスターフッド、若者はこれを踏まえた上でギッシュとモローの作品を観まくる2024年をやっていこう。これからで、大丈夫です。
*劇場用パンフレットへの寄稿より抜粋

横浜聡子(映画監督)
人間という存在への深い洞察と、あたたかくも冷静な眼差し。
そしてそれらをうつし映画にするという能力。
直感と知性に満ちたジャンヌ・モロー監督の映画術に驚き、感服した。

 

 

提供:キングレコード 配給:エスパース・サロウ 宣伝:プンクテ

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