戦後80 年を迎える沖縄を15 年にわたって見つめたドキュメンタリー「摩文仁 mabuni」ポスタービジュアル・予告編解禁

 

膨大な数の慰霊碑が林立する沖縄の摩文仁の丘で、ただ、死者の魂を慰めようと祈り続ける花売りのおばぁの姿を描いた新田義貴監督作『摩文仁 mabuni』が6月7日(土)から沖縄の桜坂劇場で先行公開、6月21日(土)からシアター・イメージフォーラムで公開。ポスター・ビジュアルと予告編が解禁された。

 

地元で生まれ育った大屋初子(89歳)は、沖縄戦で集団自決が起きた壕から命からがら生き残り、戦後はずっと『魂魄之塔』という慰霊碑の前で遺族に参拝用の花を売ってきた。本作では初子おばぁを主人公に、膨大な数が存在する沖縄戦の慰霊碑を訪ね、そこにこめられた人々の様々な思いを描く。戦争とは?平和とは? そして“摩文仁”とは? 戦争で失われた魂の鎮魂のために建てられたはずの慰霊塔の前で、沖縄住民、自衛隊などそれぞれの思いがすれ違う──。このひとつの丘からは沖縄のみならず、多くの紛争に揺れる世界の今も見えてくる。

監督は、戦争をテーマに映像制作を行ない、現在もウクライナで取材を続ける新田義貴。沖縄の市場の再生を描いたデビュー作「歌えマチグヮー」(2012年)に続き、戦後80年となる今年、いまなお沖縄が抱える多くの矛盾や、そこで生きる人々の姿を見つめる。ナレーションは沖縄出身の知花くらら、そして主題歌は寺尾紗穂が手掛け、鎮魂の祈りをともに捧げる。

 

 

「摩文仁 mabuni」
監督・撮影・編集:新田義貴
ナレーター:知花くらら
主題歌:寺尾紗穂
プロデューサー:七沢潔 
音楽:上畑正和/撮影協力:山城知佳子、砂川敦志、仲宗根香織、松林要樹、norico、瀬底梨恵、島袋笑美/韓国語翻訳:伊藤王樹/整音:髙梨智史/グレーディング:川久保直貴/編集協力:濱口文幸記念スタジオ/制作協力:山上徹二郎/制作・配給:ユーラシアビジョン
2025/日本/97分/カラー/ドキュメンタリー
©ユーラシアビジョン

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