ムック|アメリカの友人 東京デニス・ホッパー日記

ムック
20年余に及ぶ交流を持ってきた著者が、素顔のホッパーについて語り続けてきた交遊録。

表紙・巻頭特集

定価2400円+税 ページ数352
刊行キネマ旬報社 発行日2011年2月上旬
判型四六変型 ISBN978-4-87376-351-4

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『理由なき反抗』『ジャイアンツ』『イージー・ライダー』『地獄の黙示録』『ブルーベルベット』『スピード』――アメリカ映画史とアメリカのカウンター・カルチャーに大きな足跡を遺し、2010年5月に惜しまれつつ世を去ったデニス・ホッパー。60年に及んだそのキャリアを通じて、時代のアイコンたちと幅広い交友関係を持ち、芸術的な影響を互いに与えあってきたホッパーと、プライヴェートな部分で、そして仕事の上で20年余に及ぶ交流を持ってきた著者が、素顔のホッパーについて語り続けてきた交遊録。「誰もが知っているデニス・ホッパーの、誰も見たことのない素顔」を貴重な写真の数々と共に浮き彫りにする。

内容 / Detail

目次より

 

まえがき

1986→1988 僕にとって本当の意味での“デニス・ホッパーとの出会い”は、ニューヨークでのことだった。
1989 有志が手弁当で招待した東京デニス・ホッパー。フェスティヴァルに深く心を揺さぶられたデニス。
1990 映画祭と写真展開催のために費やした努力とハードワークへの感謝の意を込めた贈り物として、これを持っていて欲しい。
1991 今日、君に教えたいことが、デニスは僕に「愛してるよ」と言い、僕は彼に「愛してるよ、デニス」と言ったということだ。
1992 当てなど全く無かったが、これまでだって、本気で何かしたいときにはいつも見切り発車だった。
1993 さながらミニ・デニス・ホッパー・フェスティヴァルの様相を呈することになった新作三本連続公開+レイトショー。
1994 デニス、ロジェ・バディム、そして勝新太郎さんと語り、食べ、飲んで過した至福の時。
1995 セント・アンドリュースの17番ホールをもしも人間に喩えるならば、デニス・ホッパーに違いない。
1996 あなたの本を見たデニスがいかに喜んでいたかをまだ伝えていなかったでしょうか。
1997 お前のことを愛しているし、弟のように思っているんだ。とにかく今日のランチを一緒に食おう。
1998 お前は、もう何年もの間、オレの人生とキャリアの一部であり続けてきた。……
1999 九ヶ月余のニューヨーク生活。……楽屋を訪ねたら、クリス・ウォーケンはインタビューを覚えていてくれた。
2000 トニー・シャフラッツィとMAK美術館に請われての編集協力。そしてデニス本人に対しそのキャリアをどう示すかを提案する。
2001 ケン、一度ならずオレの尻拭いをしてくれたな。変わらぬ愛と好意を! 君の友、デニス・ホッパー
2002 がむしゃらに突っ走ってきた僕の人生にとって、明らかな転機が訪れつつあった。
2003→2008 死の恐怖といかに向き合うか、というテーマを体現する『エレジー』での名演技にはデニス自身の葛藤が投影されている。……
2009 デニス、僕がどのくらいあなたのことを愛しているかってことを言っておきたかったんだ。
2010 病床でバトルを開始するのを隔靴痛痒の感で見守っていたが、遂にデニスは力尽きる。
epilogue 日本へ行ったことで、デニス自身も変わったんだよ。……デイヴィッド・ホッパーはそう応えた。
あとがき
グラビア 谷川建司コレクションによるデニス・ホッパーの軌跡
デニス・ホッパー フォトギャラリー

今日は映画何の日?

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