ムック|キネ旬総研エンタメ叢書 “日常系アニメ”ヒットの法則
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表紙・巻頭特集
定価 | 1200円+税 | ページ数 | 192 |
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刊行 | キネマ旬報社 | 発行日 | 2011年5月下旬 |
判型 | 四六判 | ISBN | 978-4-87376-359-0 |
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「日常系」とは一体どんな作品なのか? どのようにして「日常系」作品は生まれてきたのか? ゲームやライトノベルとの意外な関係とは?
「日常系」の誕生とその裏側を、社会情勢やサブカルトレンド、メディア環境の変化やコンテンツ市況と関連付けて徹底分析! 日常系アニメ、ヒットのカラクリを解き明かす。
内容 / Detail
【目次より】
●序章 “わからない”物語
●第1章 “日常系”とは何だ?
数字で見る『らき☆すた』『けいおん!』のヒット
『けいおん!』の売上は『アバター』以上?
「日常系」の起源『あずまんが大王』
描かれるのは「当たり前の日常」
「萌え4コマ」と“美少女”キャラクター
なぜ物語性が希薄なのか
日常系作品のDVD売上や視聴率は?
●第2章 日常系を生んだ“空気”とは何だ?
ポケモンが牽引した“物語の権威失墜”
物語をなくした『どこでもいっしょ』
コミュニケーションを目的とする美少女ゲーム
18禁アダルトゲームに見える“日常”
『ラブプラス』の革新性
(キャラクター描写 > 物語)=アニメ原作向き
オタクの聖地に生まれた新たなアイドル像
21世紀以降のヒットコンテンツに共通するものは?
●第3章 日常系を受け入れた“空気”とは何だ?
動画共有サイトで変わる視聴形態
「データベース消費」は「細切れ」で流通させやすい
“途中参加可能”で敷居が低い
現実そっくりの背景美術
「実体として存在しているか否か」は問われない?
「セカイ系」に対する反動としての「日常系」?
彼女は“俺の嫁”だ
●第4章 “日常系”を作り出したのは誰だ?
“多数のヒロイン”の登場
「美少女アニメ」の爆発的増大
そして、『あずまんが大王』へ
『あずまんが大王』と『らき☆すた』をつなぐもの
キャラクターの個性が際立っている『けいおん!』
『けいおん!』を作った会社①——京都アニメーション
『けいおん!』を作った会社②——TBS
『けいおん!』を作った会社③——芳文社
●第5章 “日常系”はなぜ作られた?
低迷する地上波テレビ
物語性の強さは必ずしもビデオグラム販売に向かない
“違和感”の正体
市場傾向と真逆のヒット作『けいおん!』
「音楽は最高の宣伝媒体」
「声優によるバンド活動」の話題性、「本物の音楽」の追究
作品の評価に関する「視点のズレ」
●終章 “日常系”がもたらしたもの