ムック|特撮映画美術監督 井上泰幸

ムック
円谷英二・中野昭慶の特撮を支えた伝説のデザイナーの全てがここに! ミニチュア特撮を愛する全てのファンに送る究極の特撮美術本、遂に登場!!

表紙・巻頭特集

定価3600円+税 ページ数256
刊行キネマ旬報社 発行日2011年1月上旬
判型B5横 ISBN978-4-87376-368-2

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円谷英二・中野昭慶の特撮を支えた伝説のデザイナーの全てがここに!

ミニチュア特撮を愛する全てのファンに送る究極の特撮美術本、遂に登場!!

内容 / Detail

1954年の『ゴジラ』以来、美術担当として円谷英二監督や中野昭慶監督の特撮作品を支え、セットや怪獣・超兵器のデザインからミニチュア制作、果ては実際の画面レイアウトに至るまで、特撮画面に映るすべてのものを手がけたデザイナー・井上泰幸氏。

日本特撮映画の黎明を築き、東宝特撮映画の黄金期を支えた井上氏の偉業を、ご本人の手元に現存する豊富で魅力的な美術資料、ご本人への貴重なインタビュー、そして元・東宝“特美”スタッフをはじめとする関係者たちの証言などにより解き明かす。

特技監督、特撮監督の名声の影に隠れ、これまであまり表に出てこなかった「美術」が、特撮作品においていかに重要な役割を果たしていたのか。

特撮美術の価値に光を当てるべく、初公開となる貴重な資料や写真も多数収録。

日本が世界に誇るミニチュア特撮の魅力を存分に味わえる、全特撮ファン必携の1冊。


装丁・樋口真嗣

帯のコメント庵野秀明


【内容】

○巻頭カラーグラビア48頁

現存する貴重な資料のうち、カラーで描かれた60年代半ば以降のものを収録

 

○井上泰幸回想録

序 章 生い立ちから終戦まで

 

○井上泰幸ロングインタビュー

第1章 偶然が重なって映画の世界へ

第2章 衝突を経て築かれた円谷英二との信頼関係

第3章 美術監督への就任と円谷英二との別れ

第4章 東宝から独立してアルファ企画を設立

 

○元・東宝“特美”スタッフ座談会

第5章 座談会 2004年新春特美サミット

井上泰幸×青木利郎×豊島睦×高木明法×好村直行

 

○関係者インタビュー

第6章 アメリカの特撮ファンが語る特美の魅力とその軌跡

第7章 スペシャルインタビュー 富山省吾(元・東宝映画社長)

 

○東宝特撮を見て育った現役クリエイター座談会

第8章 座談会 現役クリエイターが語るミニチュア特撮の魅力

庵野秀明×出渕裕×樋口真嗣×三池敏夫(司会)

 

○巻末資料

特美スタッフリスト/井上泰幸個人史・作品史/井上泰幸主要文献リスト

 

 

【井上泰幸プロフィール】

いのうえ・やすゆき/1922年、福岡県生まれ。50年代より半世紀にわたり日本の特撮映画界を支えたデザイナー・特撮美術監督。東宝特撮映画には54年の『ゴジラ』から88年の『アナザーウェイ D機関情報』までそのほとんどに関わり、ミニチュアセットだけでなく、特撮用大プールからアルファ号、スーパーXといった超兵器まで、特撮画面に登場するあらゆる物の設計、デザイン、製作を手がけた。東宝特撮映画の黄金期には特撮用の美術を担当する特殊美術課、通称「特美(とくび)」の責任者として総勢30人以上のチームを率い、日本の特撮映画美術の基礎を築いた。また『ウルトラQ』などのテレビ特撮作品も多数手がけている。神奈川県海老名市在住。

 

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