「生まれる権利」のストーリー

スイス・チューリッヒのある産婦人科医院。ここにはさまざまな妊婦たちが、やって来ていた。開業医ディーナー博士(ルネ・デルトゲン)に紹介されてきたクレイナー夫人(マルグリート・ニューハウス)もその1人。彼女は経済的な理由で子供を産めないと、医院の部長マウラー博士(タデウツ・ロニッキ)に相談したが彼は、法律をたてにとり、クレイナー夫人を帰してしまった。そのため彼女は、ウィスナー・アルベルト(セップ・ズーガー)というもぐり医者の不完全な手術を受け志望した。このことから警察によって、さまざまなもぐり医者による手術の悲劇が明るみに出された。その頃マウラー博士は、社会的制約の多い病院勤めをやめ、金持ち相手の開業医になろうと決心していた。がその決心も、アースラ(ヴェラ・ジェシー)という娘の困難な手術に成功し、瀕死の彼女を救ったことから崩れ、病院で仕事を続けようと思うのだった。