「硝子の塔」のストーリー
カーリー・ノリス(シャロン・ストーン)は、ニューヨークの出版社で働く35歳の編集者。最近、7年間の不幸な結婚生活を解消した彼女は生活を変えるため、マンハッタンのガラス張りの超高層マンションに引っ越した。カーリーは越して来てすぐに、住人で大学教授のホール(キーン・カーティス)から、最近マンションに住んでいたナオミ・シンガー(シャロン・ストーン)という若い女性が不審な死を遂げたことを聞かされる。彼女は住人で作家のジャック(トム・ベレンジャー)や、同じく住人でゲームデザイナーのジーク(ウィリアム・ボールドウィン)らと知り合う。ジャックは死んだナオミがカーリーにとてもよく似ていたと言い、彼女は次第に不安を感じる。一方、カーリーはリッチでハンサムなジークに心惹かれ、2人は結ばれた。ジークはカーリーに、実は自分は父の遺産を継いだマンションのオーナーであることを話し、秘密のモニター室を見せる。そこにはマンションの住人たちの生活が映し出されていた。そしてカーリーとジークのセックスシーンも録画されていた。カーリーはショックを受け、ジークの覗き趣味に不安を感じた。そんなある日、ホールがバスルームで死んでいるのが発見された。カーリーはマンション内で起こる一連の殺人事件の謎をさぐり始めるが、ある日、カーリーが部屋に帰るとそこにはジャックが居て、ナオミが死んだのはこの部屋だと忠告した。ところがジークは「彼女のことは知らない、付き合っていたのはジャックの方だ」と言うのだった。半信半疑のカーリーは、隣人ヴァイダ(ポリー・ウォーカー)が殺され、現場にいたジャックが容疑者として逮捕されても、まだジークに対する不信感を拭えなかった。そこへ仮釈放されたジャックがやって来て殺人犯人はジークだと言い放った。カーリーはナオミが殺されたときの録画テープをこっそり見ようとするが、ジークに見つかる。カーリーは銃で、壁一面に張り巡らされたビデオの画面を破壊して行くが、その中にはジャックがナオミを突き落として殺した瞬間も映っていた。