「ジキル博士はミス・ハイド」のストーリー

リチャード・ジャックス(ティム・デイリー)は、香水開発に関わる科学者。ある日、彼は富豪だった大叔父から、曾祖父が残した古い研究ノートを相続する。ひとりだけ財産がもらえず腐っていた彼だったが、遺伝子にまつわる内容と、署名を見て驚く。何と曾祖父はあの名作『ジキル博士とハイド氏』のジキル博士だったのだ!彼はジキル博士の研究結果を基に薬品をつくり、自分が実験台になって、それを飲んでしまう。しばらくは何もなかったが、新しい職場の面接の席上、突然彼の体が“変化”をはじめる……あわてて研究室に駆け戻ったしばらく後、彼は美女に変身していた。居合わせた同僚の好色家、ピート(ジェレミー・ピーヴン)に、彼いや彼女は、リチャードの助手、ヘレン・ハイド(ショーン・ヤング)と名乗る。ヘレンは登場したその日から美貌を武器に、社長のミンツ(スティーブン・トボロウスキー)をはじめ、周囲の人間を手玉にとり、何とリチャードの上司になってしまう。慌てたのはリチャード。周期的にヘレンはリチャードに戻るのだが、彼にはヘレン・ハイドだった時の記憶はないのだ。さらにヘレンは今の地位を手に入れるため、リチャードの人格の乗っ取りにかかった。絶体絶命のリチャードは、恋人のセーラ(リセット・アンソニー)にすべてを話し、協力を得て、ヘレン・ハイドの抹殺にかかる。かくして、大騒動の末、リチャードは男性である自分自身を取り戻すのだった。