「白毛女」のストーリー

一九三五年のこと。河北省のある村に喜児(田華)という美しい乙女がいた。同村の若者大春(李百萬)と結婚することになっており、婚礼の日を待っていたが、喜児をみそめた村の大地主黄世仁(陳強)の非道によって破られてしまった。彼は喜児の父親白労に、貸した金のカタに喜児をよこせとせまり、とうとう証文に判を押させてしまった。白労は悲しみのあまり自殺し、喜児は泣く泣く世仁の家につれ去られ、ひどい虐待をうけるが、それに堪えて愛人との再会の日を待っていた。ところが或る夜、黄世仁に手ごめにされ、彼の子供をみごもってしまった。一方、大春は村から脱出し、八路軍に加わった。喜児は女中の味方をえて黄家を逃げ出し、深山に入ってほら穴に住みつき、そこで子供を流産した。飢えと悲しみにやせ細った喜児の頭髪は、いつかまっ白に変り、村人のあいだに「白毛の仙女」のうわさがひろがった。三年たち、一九三七年七月、日本軍の侵入をむかえうつため、八路軍が北上してきた。その中には大春もいた。世仁は八路軍の解放政策に対抗して「白毛の仙女」の迷信をふりまき、農民の抗日意識や小作料引下げの運動をくじこうとした。大春は迷信をひらくため、ある夜仙女を追って山奥のほら穴に入り、意外にもそれが喜児であったことを知り、相抱いて村に帰った。地主の悪事はあばかれ、ふるい制度はとりのぞかれた。喜児の白髪もだんだん黒くなっていった。

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