「恐怖のサーカス」のストーリー

殺人狂ダブリンが精神病院から脱走して、転轍手を絞殺したのち衣服をとりかえて進行して来る列車につきとばした。新聞は脱走者が轢殺されたと報道した。ダブリンはかつて勤めていたクライド・ビーティー大曲馬団に雇われた。サーカスは数週間都市から都市へと巡業を続けていたが、クライド団長は最近頻繁に起こる不快な事件に頭を悩ませ、ミッキー・スピレーンに入団を乞うた。しかし怪事件は後を絶たず、総支配人フランク・ウォレス(パット・オブライエン)以下一同は恐怖の日日を過ごしていた。この事件の張本人は道化師トウィッチーだったが、彼はダブリンから前科をばらすと脅迫されてやむなくサボをやっていたのだった。欠員のため、再びリング・マスターに返り咲いたダブリンは、空中曲芸の花形ヴァレリーに昔の関係を持ち出して言い寄り、ヴァレリーの相手役で夫であるアーマンドを殺せとトウィッチーに命令した。しかし計画が失敗し、スピレインと刑事ポール・ウィリアムスに見破られそうになったのでトウィッチーを水槽で殺してしまった。一座が次の街に移動するときスピレインはダブリンが犯人である証拠を握ったが、彼は列車から飛びおりて逃走した。そして深夜サーカスに舞い戻り、虎を放ってアーマンドを殺そうとしたが、逆に虎の餌食となってしまった。