「犬神家の謎 悪魔は踊る」のストーリー

那須高原の犬神家では、死んだ左兵衛の十億円の遺産相続の遺言状が開封される事になり、次女竹子とその子輔武と小夜子、三女梅子とその子輔智、同家に寄宿する野々宮珠世等が集った。そこへ長女松子の子輔清が外地から帰ることになり、遺産をめぐって惨事が予想されたので、顧問弁護士古館の秘書若林は金田一耕助に真相調査を依頼したが、金田一が助手の白木と湖畔の宿についた時若林は誰かに毒殺されていた。帰国した輔清は戦傷で二目と見られぬ顔になり、頭巾をつけて出席し遺言状開封の席に列した。意外にも遺言状は、珠世が輔清、輔武、輔智の何れかと結婚する事を条件に、彼女に贈ると書き、そうでない場合は左兵衛の私生児青沼静馬に全財産の五分の二を贈ると記してあった。一同は頭巾をはずさぬ輔清の正体を怪しんだ。彼はかつて珠世と恋仲だったが、彼女にも今の彼は判らなかった。そのうち誰かに輔武が殺された。金田一は珠世は左兵衛が若い頃に他人の妻と密通して生んだ息子の子供であるのを知る。輔智は相愛の小夜子が懐胎しているのを捨て、財産目あてに珠代に迫り、彼女を手ごめにしようとした時、鳥打ち帽の怪漢に阻止される。金田一は調査の結果、頭巾の男は青沼であり、鳥打帽が輔清である事を知る。輔清は外地で戦犯の指名をうけ変装して帰国したが、青沼はその秘密を知って脅迫し、輔清になり代っていた。しかも静馬を我が子と信じた松子が、輔武と輔智の二人を殺した事を知った輔清は、母をかばうため自ら犯人と見せかけたのである。金田一の解明が終った時、松子は輔清と珠世の手を結ばせ、毒薬を飲んで絶命した。

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