「銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲」のストーリー
遠い未来、銀河は銀河帝国と自由惑星同盟の二つに分かれて百五十年間戦っていた。銀河帝国のラインハルト・フォン・ミューゼルは、第四次ティアマト会戦を勝利に導いたことにより、名門ローエングラム伯爵家を継ぐことに決定。時を同じくして、自由惑星同盟の窮地を救ったヤン・ウェンリーは、首都星ハイネセンを訪れていた。ハイネセンの空港では、士官学校時代からの友人、ジャン・ロベール・ラップとジェシカ・エドワーズがヤンを出迎えた。ラップとジェシカの婚約を耳にしたヤンは、密かにジェシカを愛していたが、二人を祝福した。翌日、ヤンは戦勝記念パーティに出席し、安全下で指揮を取っていただけの国防委員会委員長ヨブ・トリューニヒトと口論した。一方、ラインハルトは年が明け次第、自由惑星同盟を侵略するよう命令を受けていた。しかし、それはラインハルトを快く思っていない貴族たちが彼を戦場で抹殺しようと企てた陰謀であった。銀河帝国の侵略を阻止するためにヤンと結婚間じかのラップは戦場に駆り出される。数の上では自由惑星同盟軍が圧勝していたが、ラインハルトとその腹心キルヒアイスは奇襲戦法でそれに対抗した。不意をつかれた同盟軍側は次々に各個撃破され、ラップもその攻撃によって息絶えた。同盟軍の敗戦ムードが高まる中、ヤンは指揮を取り形勢を立て直す。進退窮まった両軍は、とりあえず戦いを延期する。ヤンはこの功績が認められて第十三部隊の艦隊司令官に任命され、ラインハルトは帝国元帥に叙された。そしてヤンの初任務は帝国軍の要塞を攻略することであった。