「DEAD HEAT デッドヒート(1995)」のストーリー
香港。最高のレーサー、ジャッキー(ジャッキー・チェン)は日本の自動車メーカーでの研修留学から戻り、父(チョウ・ユン)が経営するレーシング・ショップを手伝うかたわら、父子ともども、警察の依頼で深夜の香港に横行する改造車の摘発に協力していた。ある夜、暴走する車が白バイ警官をひき逃げした。犯人は一流のレーサーにして国際テロリストのクーガー(トースティン・ニッケル)だった。ジャッキーは知り合った新米TVレポーターのエイミー(アニタ・ユン)とクーガーを追跡、彼を警察に引き渡す。国際警察機構のキャノン捜査官(マイケル・ウォン)に頼まれるまま、クーガーをひき逃げ犯だと証言するジャッキー。ところがクーガーは拘置所を脱走、ジャッキーの家をクレーン車で襲い、彼の妹二人を誘拐し、「日本の仙台のレースで俺と勝負しろ」と脅迫して去る。ジャッキーに想いを寄せるエイミーを伴いチームを率いて仙台に乗り込んだ彼は、村上監督(加山雄三)の下、すべてをレースに賭ける。途中、クーガーらの居所を知ったジャッキーはアジトのパチンコ屋を急襲、ヤクザの黒澤(澤田謙也)らと大乱闘、妹の一人だけを取り戻す。気持が乱れたジャッキーは車を大破させたが、研修先の重役令嬢(江黒真理衣)が新しいマシンをプレゼントしてくれた。かくして臨んだ大勝負のレース、熾裂なデッドヒートの果てにクーガーに勝利したジャッキーは、もう一人の妹を救ってくれたキャノンに彼を引き渡し、エイミーと喜び合うのだった。